更新日:2023年04月13日 01:37
カーライフ

中古ベンツを50万円かけて整備するのは正解なのか?

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私はクルマが好きで、これまで数十台のクルマに乗り継いできたのですが、輸入車は維持費が高いため、これまで乗ったクルマの多くは国産車でした。  しかし、そんな私は今年W140型メルセデス・ベンツを購入。維持費が高いということは、買う前から予測できていたのですが、買ってから現在までに50万円ほどの整備費用をかけてしまいました。けれども私は、この費用に対してかなり満足しています。なぜなら、50万円分の変化を感じているからです。 【参考記事】⇒小学生のときから憧れのW140型メルセデス・ベンツSクラスを買ってみた

小学生のときから憧れていたメルセデス・ベンツ S500L W140中期型

ロールスの車検代90万円より納得できたW140の整備費50万円

 過去に私がロールスロイスに乗っていた際、車検整備で90万円という洗礼を受けたことがありましたが、同じ高額整備でも、その際の印象とは全く違います。  ロールスロイスの場合、90万円の整備を受ける前も、受けた後も、乗り味はほぼ変わりません。むしろ、整備に出す前のほうが快適と感じるぐらい。整備に出した後のメリットといえば、ブレーキ性能に安心感が増したという程度でした。

高校3年生のときに買ったロールスロイス

 それに対して、メルセデス・ベンツは、お金をかければかけただけ、はっきりとした違いを感じることができたのです。  私は、W140を購入した当初、50万円もの整備費用をかけようとは思いませんでした。むしろ、安く維持することを期待しており、故障箇所がなければ良いと思っていました。そして専門修理工場で全体的に見てもらった結果、交換を要する箇所は、基本的にゴムブッシュ類であることがわかりました。

この年式に慣れていないディーラーでは、ワイパーゴムの交換だけで1時間半待たされることもある

 そういった部分を全部交換すると数十万円単位になることもわかったのですが、交換しなくても乗れてしまい、なおかつ交換を怠っても、それが原因でどこか別の場所が悪くなってしまうということもないと知りました。ですから、格安で乗りたいと思った場合、このW140に対して、早急にお金をかける箇所はほぼなかったわけです。    とはいえ、メルセデス・ベンツの経験があまりない私は、極端に安く維持する勇気もなく、車検整備を専門工場に依頼することにしたのです。  予算は、整備費用で25万円程度、法定費用も合わせて35万円ぐらいとしました。この時点で国産車よりはるかに高いわけですが、安心してW140に乗りたかったため、これぐらいの金額は出そうと思ったのです。
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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