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ライザップの急落は予測できた。CMとは違い財務はメタボ気味

「あの企業の意外なミライ」を株価と業績から読み解く。滋賀県出身、上京2年目、犬より猫派、好きな言葉は「論より証拠」のフィスコ企業リサーチレポーター・馬渕磨理子です。私はこれまで、上場銘柄のアナリストとしてさまざまな企業の業績予測、市況予測を行ってきました。また、自身で株式投資を5年以上に渡って行い、市場に向き合ってきました。本企画では、そんな私、馬渕の視点からみなさまに「あの企業の意外な情報」をお届けます。

公式ホームページより

売上2倍でも利益は赤字、株価も大暴落

 今回取り上げるのは、ライザップグループ<2928>の財務分析です。ライザップグループといえば、M&Aにより急拡大したあと、相次いで買収した企業の再建に手間取り、大幅な赤字となった“急拡大と破綻”のイメージが強い企業ではないでしょうか。  事実、2019年3月期第四半期に赤字に転落し、通期で193億円と大幅な赤字となり、一時、1500円以上あった株価が、200円台まで(7分の1以下)に下落しています。そんなライザップですが、直近決算2019年3月期第1四半期では営業利益が黒字転換しています。  8月9日に開いた決算説明会で瀬戸健社長は「赤字の中でも赤字幅が大きく縮小したり、黒字の会社の黒字が大きく伸びたり、ひとつひとつ進めている。今期はしっかり足元を整えて、来期は大きなV字回復に向けて進みたい」と述べています。  そもそも、ライザップが大幅赤字になる前に、財務上の兆候はなかったのでしょうか? 分析すると、その答えは、しっかり潜んでいたのです。その答えを、ライザップの財務諸表に注目して3分ほどで説明していきます。  キーワードは、「メルカリ転売で稼ぐ副業サラリーマン」です。

ジェットコースターのような営業利益

 ライザップの損益計算書(略して“PL”=profit and loss statement)を見てみましょう。PLとは、簡単に言えば企業に「出てくるお金」と「入ってくるお金」を示したグラフのこと。ライザップのPLを見てみると、売上高は… 2016年…約554億円 ↓ 2017年…約952億円(+398億円) ↓ 2018年…約1220億円(+268億円) ↓ 2019年…約2225億円(+1005億円) 営業利益は… 2016年…約31億円 ↓ 2017年…約102億円(+71億円) ↓ 2018年…約135億円(+33億円) ↓ 2019年…約-93億円(-228億円)  となっており、〈売上高はわずか3年で4倍。営業利益は2年で4倍〉になっています。が、その翌年には、大赤字に転落しています。  なぜここまで急転落したのでしょうか?
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サラリーマンのメルカリ副業と同じ?
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