更新日:2023年04月25日 00:35
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総生産台数1200台の高級車・初代三菱プラウディアの魅力

プラウディアはV6か? V8か?

 プラウディアには、V6とV8が用意されていますが、V8のほうがなにかとインパクトが高いでしょう。それもそのはず、後にも先にも、三菱のV8エンジンは当時のプラウディアとディグニティに搭載された8A80だけ。  4500ccのエンジンは、280馬力を発揮し、当時の自主規制最高出力を誇っています。また、トルクも40kg以上あるため、スペック的にも、V6よりはるかに魅力的だと感じます。実際、私もプラウディアを買うとき「V8が良い」と思ったのですが、4か月待っても出てこないため諦めてV6を買った経緯があります。ただそれが、後になってみると正解ということがわかりました。  三菱ディーラーの方いわく、V8エンジンはトラブルがとても多くオススメできないとのこと。同じエンジンを搭載した現代自動車のエクウスもトラブルが多かったらしく、信頼性が低いエンジンだったのです。  その点、V6エンジンは大きなトラブルがなく、10万km近く乗っていても困ったことはありませんでした。

プラウディアはどんな中古車を選ぶべきか?

 プラウディアは総生産台数1200台程度という超希少車であるため、中古車の数は少ないと思われるかもしれません。  しかし、その「希少」というイメージが新車当時からあったためか、意外と売出し台数がある存在です。希少であるがゆえに、廃車になる確率が低く、残っているクルマが多いのでしょう。むしろ、同世代にプラウディアよりはるかに多く生産された車種(例えばトヨタビスタアルデオ)などのほうが、現在では入手難易度が高いぐらいです。

純正ナビの位置は先進的。三菱車に共通のエアコンパネルが萌え

 さらに、プラウディアは走行距離5万km以下、3万km以下といった低走行車も意外と出てきます。  ここ数年の傾向は、20万km近い走行距離の車体か、低走行な車体といった二極化という印象がありますが、コレクションの1台なら、1万~3万km程度の車両が良いかもしれません。  また、5万km前後の車両でも100万円以下という傾向があるため、普段遣いの1台としても無難だといえます。  以上、プラウディアの魅力をお伝えしましたが、このクルマの魅力はなんといっても、その希少性だと思います。私は8年間で10万km近くプラウディアを走らせましたが、その間、同じクルマに出会ったのは一度だけ。街中で、ほぼ見かけないプラウディアというクルマは、所有する満足度の高い1台だと思います。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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