寺岡呼人とトータス松本が「カーリングシトーンズの結成秘話」を明かす
――寺岡さんとしては、進行状況も気がかりですよね。
寺岡:だからまずは僕と浜崎シトーンで曲を作って、それをみんなに聴かせたんですよ。そしたら、「あ、じゃあこれは俺がドラム叩くわ」とか「このギターソロは俺が弾くわ」とか演奏パートも決まっていって。
トータス:みんな作詞とかするのは大変やけど、演奏は「したがり」なんよね。そんで呼人くんがうまいのは「締め切りが迫ってるよ」とか言わないところ。直接追い込まずに「今、浜崎シトーンと作業中!」とかって、進行状況を写真つきで、LINEでガンガン送ってくるのよ(笑)。そしたら「あ、浜ちゃんと呼人くん、今曲作ってんのか」って思うじゃないですか。ほんでしばらくしたら「トータスくんも何かアイデアあったら!」とか「せっかくだから来られる日ある?」とか聞いてきて。
――圧のないプッシュ(笑)。
トータス:そう、「○月○日に来てね」じゃなく「来られる日ある?」なの。「じゃあ明日?」って言うと「ぜひ!」ってなる。行くとなったら、手ぶらってわけにもいかないじゃないですか? 「何かある?」って聞かれたら、「んーまあ、曲はあるよ?」くらいは言いたくなるもんですよね。うまい誘導ですよ(笑)。
寺岡:彼はそこで3曲作ってきましたから、さすがですよ。ちなみに6人体制にはいいところがあって、曲を書き終えた人はプレッシャーから解放されるからか、僕の代わりにまだ書いていない人にプッシュしてくれるんですよ。奥田シトーンが斉藤シトーンに「和義、曲待ってるぞ」とかね。遅れている人にはどんどんプレッシャーがかかるけど、決して僕の手は汚れない(笑)。
――では、アルバム制作は順調に進んだんですか?
寺岡:そうですね。今年の6月に3日間のレコーディング合宿をして一気に仕上げました。集まる前に7割ぐらいはデモテープが出来上がっていて、ドラムがリズムマシンのままだったりギターが仮のフレーズだったりの、楽器ごとの虫食いリストをバンッて紙に書いて貼って、集中してやりましたね。で、その合宿がめちゃめちゃ楽しかったんですよ。
トータス:もう大人の修学旅行みたいな感じだったね。
※12/10発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【カーリングシトーンズ】
’18年7月に結成記者会見、9月にデビューライブを開催。寺岡シトーン(寺岡呼人)、奥田シトーン(奥田民生)、斉藤シトーン(斉藤和義)、浜崎シトーン(浜崎貴司)、キングシトーン(YO‒KING)、トータスシトーン(トータス松本)の6人組バンド
取材・文/結城雅美 撮影/福本邦洋
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