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歌舞伎町で24時間過ごす家出少女の年末年始。寒い夜歩くのはダルい…

「貧困女子19歳、歌舞伎町の出会い喫茶で暮らす24時間」で密着取材した本間愛華さん(仮名・20歳)。神奈川県西部から家出してきて2か月間、歌舞伎町から一切出ずに、出会い喫茶で食事を奢られ、稼いだカネでサウナを泊まり歩く生活をしていた。そんな彼女を電話口でキャッチ。前回の取材から2か月経ち、11月に誕生日を迎えてハタチになった今も「生活は何も変わらない」と語る彼女。年末年始も実家に戻る予定はないと言う。

本間さん。ナップザック一つで歌舞伎町を漂流するティーンエイジャーだ

本間愛華さん(仮名・20歳)無職、年収約84万円

「クリスマスも年末年始も歌舞伎町はイベントだらけだから、超忙しい! 最近は新しく友達になったガールズバーのコ(女性・19歳)とつるんでる。ソイツが職安通りのマンションに住んでて、男といない日は泊めてくれる。パーティがない日はそこにいる予定。寒いから、外を歩くのはダルいんだよね…」  まだ若いせいか、他の中年貧困に喘ぐ男性たちとは違い、あっけらかんとしたテンションでまくしたてる彼女。 「何か辛いことないかって? 冬って寒くね? 寒いのがマジ辛い。でも、年末年始はイベント多いし、出会い喫茶はリーマンが増えて外出も増えていて、今のところ困ったことはないよ。地元が寂しいとは思わないよ。イルミネーションが好きで、地元にいた頃はよく、遊園地のイルミネーションを見に行ってけど、今は毎日イルミしてるからね(笑)。割と飽きたよね~。とにかく記者さんも心配してくれるのはわかるけど、実家を出られて普通に幸せだから。歌舞伎町では友達もできたし、2020年は渋谷を制覇したい」  楽観的な性格なのか、強がりなのか…。胸の内まではわからないが、声のトーンからは繁華街にパラサイトする生活を謳歌しているようにも見えた彼女。トラブルに巻き込まれる前に親と和解してフツーの生活を取り戻してほしい、と感じたのは筆者だけではないはずだ。

篠原雄二さん(仮名・52歳)日雇いバイト、年収約100万円

篠原さん。レジャー目的でない、生活のための車中泊はいつまで続くのか

「車中泊難民 50代で家がない…年収100万円、介護離職の過酷」で取材した篠原さん。3年前に25万円で購入した軽バンに家財道具と母親の遺骨を積み込み、車中泊生活をしている男性だ。ガソリンは車上生活を成り立たせる貴重な資源のため、エアコンは節約しがちだが、夏には2度、熱中症になりかけたという。そんな篠原さんの年末年始の予定は? 「冬休みが始まると、学生とのシフト合戦が。2019年はクリスマスに警備、年末年始はコンビニで働く予定ですが、うまくいくかどうかはまだ分かりません。コンビニは暖かいから、ぜひ働きたいのです。廃棄弁当も欲しいし…」  夏場の灼熱地獄を教訓に、冬場はカセットボンベを車中に常備しているという。 「下北沢に車中泊しやすい場所を見つけたので、そこを拠点に日雇い派遣労働中です。コインシャワーが近くにあり清潔さを保てるので、人前に出る仕事も堂々とできるので、年末年始はここにいる予定です。寒い日は車中で一人鍋(スーパーの見切り野菜と魚肉ソーセージがメインの野菜鍋。塩味)を満喫しますよ」  意外とたくましくサバイバルしていた篠原さんは「2020年こそ、母親の遺骨を納める場所を見つけてやりたいです」と抱負を語ってくれた。<取材・文/日刊SPA!取材班>
年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?
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