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「車中泊難民」50代で家がない…年収100万円、介護離職の過酷

 ますます広がる日本社会の格差。その日暮らしを強いられる年収100万円程度の人たちは、過酷な環境下でどのように過ごしているのか。今回は年齢とともに過酷さが増す中高年に注目。社会から見捨てられた漂流者たちのリアルを取材した。
車中泊難民

車上暮らしを始めて1年が過ぎた篠原雄二さん(仮名・52歳)

介護離職から家を失い、車上暮らしに

 貧困問題について年間500件の相談を受ける社会福祉士の藤田孝典氏はこう語る。 「失業しても、家さえ失わなければ生活を立て直すことは可能です。しかし、一度ネットカフェ暮らしや車中泊を始めて住所不定となると新たに住宅を契約することは難しく、そこから這い上がるのは困難なんです」  日雇い仕事で糊口をしのぐ埼玉県出身の篠原雄二さん(仮名・52歳)は、母親の介護のため正社員として勤めていた自動車工場を離職したが、母親の死後は25万円で購入した中古の軽バンで暮らしている。「車中泊は一時しのぎだ」と飄々と語るが、ストレスの多い車上暮らしも1年がたち、辛さが身にしみる。 「週の大半は、通勤に便利な大宮公園で車中泊してる。夕焼け空を眺めながら公園の水道で体を拭くのが日課だけど、冬は辛いね」

激狭シートで寝る“軽バン”車中泊難民

 愛車に家財道具と母親の遺骨を積み込んだ、篠原さんの車上生活。この夏は2度、熱中症になりかけた。公園の水道は、風呂代わりにも飲料にもなる生活必需品。猛暑日の夜は道の駅の障害者トイレにタオルを敷いて寝たこともあるという。 車中泊難民===== <篠原雄二さんの漂流年表> 12歳 両親が離婚し、母子家庭に 15歳 中学卒業後、他県で溶接工になる 22歳 建設の現場を渡り歩く 46歳 介護のため退職。地元に戻る 49歳 母が他界し収入が消える 51歳 車中泊を始める =====  日雇い仕事には波があり、収入は10万円に満たない月もある。年収は100万円程度。節約のため、1箱のカロリーメイトを朝・晩の2回で分けて食べたり、ドラッグストアの格安菓子パンを食べ、ガソリン代を確保する。不衛生な環境での生活で虫歯も悪化しており、慢性的な歯痛に悩まされている。
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生活保護の申請も門前払い
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