与沢翼「他人との競争から降りていい。人と比べない人が最終的に勝っている」
2020年も1か月が経った。「今年は副業を始めるぞ!」「英会話を身につけたい」「ダイエットしよう」など目標を立てたものの、なかなか継続できない人も多いかもしれない。そこで今、成功者たちはいかにして成功してきたのか、その「成功法則」に耳を傾けたい。昨年の発売以降、累計13万部を突破した『ブチ抜く力』の著者で実業家・投資家の与沢翼さんに話を聞いた。
世界各地に計40戸、総額45億円分の不動産をすべてキャッシュで購入。65日間で22kgのダイエットに成功。1.35億円を仮想通貨で27億円にし、14億円を利益確定――。この数年、驚異的な成功を手に入れ続ける与沢翼さんの代名詞となっている「ブチ抜く力」。あくまで「人によるが」と断ったうえで、「一点突破が一番面白い」と話す。
「ビジネスにしても投資にしてもバランスを取りたいと思ったこともありましたが、バランスを取っても劇的成果というのは出にくいもの。奇跡的なこともきっと起こりません。これは面白くない。『広く薄く』より、『深く濃い』ほうがいい。普通を超えて何歩か踏み込んだ先で見られるものがある。だから結局、『一点突破』が一番面白い。
自分の得意でないテーマで勝とうとするのは、一種の“驕り”なのかなと思うことがあります。人は神になれないし、全員から愛されることもまた難しい。同様に、ビジネス全般でターゲットを広く取ろうとするのも違うのかなと。得意な分野を絞って磨き、少数の人から愛される道、そういうほうが現実的で質実剛健なんだと思います」
また、劇的な成果を手に入れる前には「負けや失敗もつきものだ」と話す。与沢さん自身も2014年には経営していた会社を法人税の滞納で解散させ、無一文から大復活した。
「『損して得取れ』と『不幸中の幸い』という思考様式は正しいと思います。人間、どうしても生きていると損もする。損しない人はいないでしょう。けれど、損を機に得に変えられたら本物だと思います。そして、不幸も起きる。どうしても起きてしまう。しかし、不幸中の幸いと思える人にはまたチャンスがやってくるものです。
負けを認めることから始まる勝ちというものがあって、勝つときは負けた後が多いと思います。その理由は、改善の機会だから。自分は正しいと信じたい、それは私にもあります。しかし経験上、まず負けを認めないと次の勝ちがやってこないものです。最初に負けを真っ向から認め、それを見つめることから始めましょう」
人生、一点突破が面白い
負けたときに「負け」を真っ向から認めよう
1
2
『ブチ抜く力』 4年で純資産70億円。2か月で22kgの減量。あの「秒速の男」が地獄の底から生還。 |
ハッシュタグ