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仏像マニアの女子大生アナ「好きなタイプは毘沙門天像似の男性」

好きなタイプは毘沙門天像似の男性

――もう、筋金入りのマニアじゃないですか。 久保:仏像って、観ていてまずは何より、落ち着くんですよね。それぞれパワーも感じるんですよ。私は仏教徒というわけではないんですが、何百年もいろんな人の祈りを受けてきたということを考えると、やっぱりパワーを感じます。そういう存在がそこにいるだけで、その空間の空気が変わるっていうか。それに、仏像はいろんな種類があるので、飽きることはありませんし。 ――仏像マニアでよかったなと思うことはありますか? 久保沙里菜さん まずは、ほっこりできる。落ち込んでる時も癒してもらえますし、心の支えになってます。いろんな種類がいるので、テンション上がってる時には不動明王もグッときますね。 ――好きな仏像とかってあるんですか? 久保:地元静岡の願成就院というお寺の、毘沙門天像です。運慶が作った国宝の仏像なんですけど、こちらも衝撃をうけましたね。玉眼(仏像の眼球部分に水晶をはめ込む技法)が入っているんですけど、その眼光がすごくて。そして甲冑の上からでもわかる筋肉質と、どっしりとした二本の足で邪気を踏みつけている力強さはたまりませんね。 ――興味本位で聞くのですが、リアルでの男性の好みも仏像と関わってきますか? 久保:そうですね。やっぱり、仏像に似てる人は見ちゃいますね。もし毘沙門天像みたいな人がいたら教えてください(笑)あまりにも好きすぎて、願成就院の仏像のことを卒論で書きました。 ――アナウンサーとしての仏像関係の仕事はありますか? 久保:それが、まだないんですよ。仏像紹介する番組に出たいです! ――なかなかなさそうですが(笑)。 久保:ですね(笑)。それで最終的には仏像カフェを開きたいです。各席にいろんな仏像をおいてお香を炊いて、お客さんに好きな仏像の席に座ってもらったり。仏像を知らない人でも、その日の気分を聞いてそれにあった席に案内したり。「将来に不安があります」ってお客さんだったら、未来仏の弥勒菩薩の席に案内するとか(笑)。  愛らしく清らかな笑顔の裏に、ものすごいマニア心が秘められていた久保沙里菜さん。アナウンサーとしても仏像マニアとしてもさらなる活躍を期待したい。<取材・文/Mr.tsubakinb>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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