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“コロナぼけ”から脱出! 体調不良・体力回復・メンタル改善への対処法

②体力回復…呼吸と前庭神経を整え、身体感覚を取り戻し、筋力は少しずつ回復を

 コロナでなまり切った身体機能と体力を無理なく取り戻す方法について、パーソナルトレーナーの鈴木孝佳氏に話を聞いた。 「“コロナぼけ”は生活リズムが狂うことで体の感覚があいまいになっているのが原因。簡単なテストで感覚の衰えを調べられます」
アフターコロナ症候群

鈴木孝佳氏

 立ったまま両目をつぶり、両手をキョンシーのように前に出す。補助役の人に親指以外を一本触ってもらったら、その指先で鼻の頭頂部を触れることができるか試すのだ。数ミリでもズレたらアウト。8回中6回以上はクリアしたい。  そして、身体機能の改善に手っ取り早いのが呼吸法だ。呼吸回数が増えると、細胞に十分な酸素が供給できなくなる。  鈴木氏が教える呼吸法は、両脚を閉じた状態で土下座のポーズを取り、腰を丸めた状態で5秒間かけて息を吐き、吐き切った状態で5秒間呼吸を止め、さらに5秒間かけて鼻から息を吸う。  また、前庭神経の中の三半規管を整え、身体感覚と不調の改善に繋がる。体育座りの状態から、後ろに向かって背中から転がり、再び起き上がるのである。 「慣れないと5~6回程度で酔ってしまう人もいます。毎日20回ぐらいがベストです」  このほか、小刻みにスクワットを行うと、太ももの筋肉だけでなく平衡感覚を鍛えることもできる。一気に取り戻そうとせず、無理のない範囲で行うのが効果的だ。 ▼コロナぼけをリカバリするエクササイズ アフターコロナ症候群(1)腰を丸めた状態で、15秒かけて一度の呼吸を行う。1分間で4回の呼吸数に抑えることで、体に必要な酸素を十分に摂取できる アフターコロナ症候群(2)膝を抱えた体勢で、後ろに転がることを繰り返す。一日20回くらいがベスト。酔いやすい人は回数を抑えよう アフターコロナ症候群(3)三半規管が鍛えられ、身体感覚のリカバリに繋がる。頭を左右にひねりながらやると、さまざまな部位に刺激を与えられる アフターコロナ症候群(4)筋力・体力を取り戻すのに有効なのは、シンプルだが軽いスクワット。仕事の合間にも気軽に行えて、継続しやすい
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“コロナぼけ”で弱ったメンタルの改善法は「生きる目的の再確認」
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