カーライフ

エリート感満載のドイツ車。その賞味期限は何年ぐらい?

 担当Kです。アウディ、BMWとドイツ車ばかり乗り継いできましたが、今ではすっかりラテン車好きに。シトロエンとアルファロメオを愛しております。それもこれも著者の影響。「壊れやすいドイツ車になぜ乗る!?」と言われ続けた結果ですが、今では当人がすっかりドイツ車党に。「なぜ壊れやすいクルマに乗る?」と、声を大にして言います!
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AUDI A6

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

新型アウディで再確認した、ドイツ車の魅力。中古BMWで気づいた、ドイツ車の恐怖。

 長年、日伊仏車を愛好している私は、「高いばっかりで故障の多いドイツ車なんか乗れるか!」と公言していた。日本車が安くて故障しないのはアタリマエだが、21世紀以降のイタリア車やフランス車も、安いわりにほとんど故障しない。警告灯が点いてもほっとけば消えることが大部分(これを自然治癒という)。つまりアレは警告灯の故障なのだろう。実に安心である。  が、齢五十を過ぎて立て続けにBMWに乗り、そのエリート感の虜になってしまった。
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エリート特急号こと先代BMW320d。中古で買って約3年。故障らしい故障もなかったのに、6万㎞を超えたら突如、警告灯が点灯する事態に! スピードセンサーの異常らしいのですが、おかげで自動ブレーキもACCも使えず、苦悩の日々を送ってます

 日伊仏車にはないこの優越感! 高速道路で前のクルマが勝手に道を譲ってくれるヨロコビ! まさに駆けぬけるヨロコビだ!

中古ドイツ車のシビアな故障…AT修理で80万円

 ただし、やっぱり故障した……。最初に買ったBMW335iカブリオレは、納車当日にATがブチ壊れて修理代80万円。保証で直してもらえたのでよかったが、ドイツ車の故障は恐ろしい。今まで乗ったイタリア車やフランス車は、警告灯はしょっちゅう点いても、こんなシビアな故障はほぼ皆無だった。  しかしそれは、6年落ち走行6万4000㎞の中古BMWだったからからだろう。もうちょっと新しければ故障しないんじゃないか? そう考えた私は3年前、激安中古車店で3年落ち走行2万4000㎞のBMW320dを買った。価格は諸経費込みで255万円、新車価格の約半額。フツーの国産ミニバン(新車)より安くてこのエリート感! 安く周囲に一目置いてもらえるのってサイコーにキモチイー!  それに味をしめた私は、ドイツ車を欲望の対象として見るようになった。次の狙い目は、アウディA6である。
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新型A6は、信じられないほど乗り心地がイイ!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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