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一見するとマウントに見えない「NYマウント」で人生を攻略する方法

「ニューヨークマウント」の起源は明治時代に遡る

ニューヨークマウント

写真/AdobeStock

 皆さんの中には、このような「ニューヨークマウント」を実際に見聞きしたことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。歴史を振り返ってみれば、我々日本人はいつの時代も諸外国から学ぶことによって進歩してきました。  飛鳥時代においては、遣隋使や遣唐使を通じて中国から多くを学び、江戸時代においては、杉田玄白たちがオランダ語で書かれた医学書「ターヘル・アナトミア」を日本語に翻訳し、明治時代においては、岩倉具視使節団の視察以降、服装や建物まで徹底的に西洋化する姿勢を見せ、欧米の人々を驚かせました。  当時の日本人は、「欧米のルールを学び、その文脈で能力を発揮することによって、欧米列強から『一等国』として認めてもらえるはずだ」と考えたのです。この史実を踏まえれば、今回のテーマである「ニューヨークマウント」というのは、実は、「欧米列強に何としてでも認められたい」という明治時代における日本人の強い野心にその源流があると捉えることもできるのではないでしょうか?

「ニューヨークマウント」は永久不滅の行動様式

 こんな風にありもしない空想を膨らませながらふと街中を見渡してみると、「ニューヨーク発のコワーキングスペース」でMTGを行い、「ニューヨークで話題の暗闇ボクシング」で汗を流しつつ、「ニューヨーク発のチーズケーキ」を嬉しそうに頬張る人々の姿に気づかされます。 「ニューヨークというファッションを纏うことによって、先進的な人物であると世間から認められたい」  明治時代初期に行われていたであろう「ニューヨークマウント」は、アフターコロナの時代においても、我々日本人にとって永久不滅の行動様式であり続けるのかもしれません。 <文/マウンティングポリス> 本記事に掲載された内容については万全を期しておりますが、その正確性および完全性を保証または約束するものでなく、これらの情報によって生じたいかなる損害等について、筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。また、当該情報の欠落・誤謬等につきましても、その責を負いかねますので、ご了承ください。
「人間のあらゆる行動はマウンティング欲求によって支配されている」「マウンティングを制する者は人生を制する」を信条に、世の中に存在する様々なマウンティング事例を収集・分析し、情報発信を行う。ツイッターアカウント@mountingpolice
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