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家族経営の町中華を襲うジワリとした不況「売上げ半減ではないけれど」

一人ウーバーイーツを開始?

 この現状を打破するために、細川さんはさらに労働時間を増やす秘策を始めるようだ。 「まだ実験段階ですが、ランチ営業と、ディナー営業の間の休憩時間に、僕が自転車で常連さんの家までテイクアウトを運ぼうと思っているんです。一人ウーバーイーツですね(笑)。試しに妻がママ友の家までテイクアウトを持って行ったことがあるんですが、小さな子どもがいるため、外食ができないというママに好評だったんです」  このように、歴史ある味を守ろうとしている町中華。どこの商店街や町にも何軒かあるのではないだろうか。その味を絶やさないためには、オーナーの努力が隠されている。感染予防を取り入れながら、苦境に立たされている店を応援したい。<取材・文/池守りぜね>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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