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「カレー屋」と呼ばれる無印良品が、マニアックすぎるカレーにも挑むワケ

聞き慣れない新メニューにも果敢に挑戦

「2020年は“タイカレー”をテーマにグリーン、プーパッポン(蟹と卵のカレー)マッサマンをリニューアル、イエローレッドは以前展開があったものを再度新商品として発売、さらに新商品としてゲーンパー(森のカレー)をリリースしました。ゲーンパーはタイ東北地方発祥のカレーで、ぶなしめじやたけのこ、きくらげなど森の恵みと、鶏肉の旨みを生かしているのが特徴です」
ゲーンパー

赤唐辛子の辛さとハーブの風味が楽しめる「ゲーンパー」

 無印良品のゲーンパーは現地の味を手本に赤唐辛子の辛さとハーブの風味を効かせた意欲作だが、ユーザーの反応を聞くまでは不安も大きかったそう。 「無印良品のカレーに期待してくれる方が増えているのはたいへん光栄なのですが、その反面、ハードルが高くなっているとも感じていて……。ゲーンパーは珍しくて面白いと思いましたが、聞き慣れないと味の想像ができませんよね? マニアックすぎないかな、受け入れられるかなと、おっかなびっくりで発売しました(笑)」

2021年にも新商品を展開予定

 日向さんの心配は杞憂に終わり、ゲーンパーの売れ行きは好調。新型コロナウイルスの影響による外出自粛もカレーの売り上げを後押ししたが、喜んでばかりはいられない。一時期、インドがロックダウンをしたことでスパイスの入手が困難になるなど、生産停止の危機に瀕することもあった。 「品薄になってお客さまにご迷惑をおかけしたこともありましたが、何とか乗り切ることができました。世界中にはまだまだ知られていないカレーがたくさんあるので、私たちが自信を持って紹介したいものを商品化していきたいと思います。2021年も新たなテーマをもとに新商品を展開していきますので、ご期待いただけるとうれしいです」 <撮影/山川修一>
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