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映画主演のリリー・フランキー、俳優業20年でも「職業プロとしてやってない」

 今やイラストレーター業のみならず、文筆家、MCなどさまざまな顔を持ち、『凶悪』『万引き家族』など、俳優としても高い評価を得ているリリー・フランキー(57)。現在、カレーとラジオをきっかけに家族との絆を紡いでいく、ひとりの男の物語を描いた短編主演映画『その日、カレーライスができるまで』が全国順次公開中だ。
リリー・フランキー

映画で主演を務めるリリー・フランキー(57)

 俳優の斉藤工が、本名であり監督(『blank13』共同監督作『ゾッキ』ほか)を務める際の名義である齊藤工として企画とプロデュースを担当し、『CUBE 一度入ったら、最後』などの清水康彦が監督と脚本などを手掛けた、ほぼ一人芝居で展開する本作への出演についてうかがうとともに、早20年を数える俳優業について聞いた。
カレーライス

(C) 2021『その日、カレーライスができるまで』製作委員会

 さらに、さまざまな仕事への取り組み方を深堀りしていくと、「本当はぬるく生きたいのに、あくせく働いちゃってる」と言いながら、「常に新人であるほうが新鮮でいい」「出来上がったツラしたオヤジになっちゃったら、誰も新しいことに声をかけてくれない」と、ジャンルレスに活躍するリリーの芯が垣間見られた。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

齊藤工とは本作についての話は特になし

――企画・プロデューサーの齊藤工さんからは、どのようなオファーがあったのですか? リリー・フランキー(以下、リリー):工くんとは、今回のオファーがあってしばらくの時期は、別の仕事で何度も会ってたんですけど、この作品の具体的な話はしなかったですね。清水監督たちとは話してたんですが。 ――そうなんですか。齊藤さんは「映画は不要不急じゃない!」とクリエイターとして熱い思いを持たれている方だと思いますが、今回の一人芝居をリリーさんに託した思いをぶつけられてはいないんですね。 リリー:あの人、そういう性格じゃないので。行動力のある人ですが、暑苦しくないんです。自分もお芝居をするプロデューサーなので、「お願いします」とか「期待してます」というのもよくないと思っているのかもしれないですし。完成してからもこの件については何も話してませんよ。ほかのくだらないことに関してはLINEしてますけど。

大笑いも大泣きも、するのは映画の中でだけ

カレーライス

(C) 2021『その日、カレーライスができるまで』製作委員会

――ほぼワンシチュエーションでの一人芝居ですが、他のお芝居と比べてやりやすかったり、やりづらかったりはありますか? リリー:もともと舞台の戯曲なので、舞台での一人芝居だったら本当に大変だったと思いますけど、撮影していても一人芝居をやっているという感覚はありませんでした。普段の映画でもひとりのシーンってありますし。完成作を見ると確かに出ているのは俺ひとりだけど、声でほかの方も出てますし、おそらく映画をご覧になった方も、一人芝居の映画を観たという感覚にはならないんじゃないですかね。ただ、日程的にはなかなか厳しかったですよ。2日半で撮ってますから。これまで何度も一緒にやってきた監督とスタッフだったからできたことだと思います。 ――確かに普段でもひとりのシーンはありますね。泣きの芝居などの感情的なものは得意ですか? リリー:泣くに限らず、感情を大きく出すってことがそもそも普段の生活にないので。大笑いすることも大泣きすることも。映画の中だけですよね、大声出したりするのは。だから得意とか不得意とかじゃなく、新鮮な感じです。
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ウィキペディアで出てくる肩書は「俳優」が先頭に
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【公開情報】
その日、カレーライスができるまで』は全国順次公開中
(C) 2021『その日、カレーライスができるまで』製作委員会
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