「ぼくのなつやすみ」作者の創作カレー店が人気。ゲームづくりとの“意外な共通点”とは
東京池袋にある人気店「火星カレー」のオーナーであり、2000年に第1弾が発売された大ヒットゲーム「ぼくのなつやすみ」シリーズ、そして、2023年の夏には「なつもん!20世紀の夏休み」を世に送り出したゲームデザイナーの綾部和さん(@ayabekaz)。
カレーとゲーム、全く違う分野でなぜ多くの人から支持されているのか? 開店当初は、あまり客が入らなかったという火星カレーだが、どうやって行列店に育てていったのか、綾部さんに直撃していろんな疑問をぶつけてみた。
――2014年から「火星カレー」を始めたそうですが、そもそもカレー屋さんをやるきっかけは何だったんですか?
綾部和(以下、綾部):昔からスパイスカレーやカレースタンドが好きで、いろんな店に行ったけど、自分が作ったカレーより美味しいものを食べたことがなかったんです。そこで2013年の暮れ、ゲームの仕事がひと段落した時に、飲食の仕事をしていた橋本(隆博)に声をかけました。
彼は高校の同級生で、高校時代は同人アニメを一緒に作ったり、高いシンセサイザーを僕が借りたままになっていたり(笑)。火星カレー立ち上げ時の分担は、僕が店のアイデアとカレールゥの基本レシピ、彼はその量産工程と、トッピング肉料理の開発です。こうして2人の合作と言える店ができました。
――現在の火星カレーの店長である橋本さんとは、昔からの付き合いだったんですね。馬カレー、鹿カレー、羊カレーなどいろんな肉トッピングが選べるカレー店って珍しいですよね。
綾部:最初は券売機のビジュアル作りから始めたんです。よくゲーム的な発想だと言われますが、鶏、豚、牛、馬、鹿、羊、鴨、などなど、漢字一文字で書かれたメニューがズラッと並んでたら、全部食べてみたくなるじゃないですか。肉の部位ではなく動物の種類の多さです。そういう意味では魚の種類が多い回転寿司が、近い業態かもしれません。
高校の同級生を誘ってカレー店をオープン
動物の種類の多さが特徴
放送作家を経てフリーライター&作詞家として活動中。好きなテレビ番組は「ザ・ノンフィクション」、好きなラジオはTBSラジオ、得意料理は春巻き。得意領域はカルチャー、音楽、芸能、住宅、美容など。Twitter:@rokohiroko
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