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圧倒的な成功者は何が違う? 脳の無意識領域の使い方にあった

仕事、恋愛、プライベートなどでどんなに努力しても、思うような成果に結びつかないケースは少なくないだろう。圧倒的な成功者と一体何が違うのか? その秘密は、能力差ではなく脳の無意識領域の使い方にあるという。
潜在意識

イラスト/ohhiro

無意識領域は本当の願望をわかっている。ごまかしは利かない

 30年以上、無意識を研究し多くの人を成功に導いているメンタルトレーナーの梯谷幸司氏はこう話す。 「人の意識は1〜3%が理性による顕在意識で、残りの97%以上は無意識(潜在意識)がコントロールしています。無意識には本当の願望が反映されるため、いかに建前を掲げて頑張っても無意識と一致していないと行動に制限がかかり、願望達成とは逆行し続けてしまう」
潜在意識

意識の97%以上を無意識が占めると言われる。その力は強大で、表層の意識では逆らえない

 心理カウンセラーの石原加受子氏は、無意識の性質についてこのように説明する。 「無意識は望みに対し善悪の判断をせず、その人が強く感じていることをそのまま実現させようとする習性があります。たとえば『家族のため』と言って脱サラして起業しても、『プレッシャーから逃れて楽になりたい』というのが本音だった場合、失敗するほうに舵を切るのです」

思いや信念を変えることが難しいのはなぜ?

 だが、そうした思いや信念を変えることが難しいのはなぜか? 「脳=無意識は、その考えを導き出した前提にフォーカスするからです。たとえば『人生は思い通りにならない』と考えると脳は思い通りにならなかった人や物事ばかりを集め始めます。しかし『人生は思い通りにならないから面白い』と考えると、面白いことに意識が向き始め、結果的にうまくいくのです」(梯谷氏)  それではなぜ、顕在意識と無意識のズレが生じるのか? 原因は「意思決定基準の違い」にある。 「これまで多くの成功者にインタビューしてきた結果、決まったパターンがありました。大きくは、彼らが自己基準での行動を徹底させている点です」(同)
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自己決定に沿うことのポジティブな効果
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