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「渋谷区はよくて港区はダメって…」パラリンピック学校観戦を巡り父母達の不満が大爆発

 小中学生を対象にした学校連携観戦プログラム、いわゆる小中学生のパラリンピック観戦はコロナの感染拡大を受け、各自治体から観戦中止や自粛の訴えが相次いだ。しかし、新宿、渋谷、杉並、八王子は観戦を実施。この対応を巡って父母たちから不満の声が上がっている。
パラリンピック

渋谷区は区内に国立競技場があるから子供たちのパラリンピック観戦を強行したのでは……と言う声も

渋谷はOKで港区はダメの基準がわからない

 港区在住の主婦は呆れ顔で話してくれた。 「観戦を実施する区と取りやめる区があるのはそもそもおかしいと思います。渋谷区は観に行けて、港区はダメって、意味がわからないです。港区は感染者が多いからとか、それなりに理由があればまだ納得できますよ。  でも港区は『安全・安心な観戦に向けた準備及びその説明を十分に行うことができない』からダメなのに、渋谷区と新宿区はそれができるから観戦するんでしょ? 港区はどうしてできないのか意味がわからないですよ。  市区町村単位じゃなくて都単位で対応してほしいですよ。なんで足並みを揃えて『観戦する』『観戦しない』って決められないんでしょうか。これじゃあ、同じ東京に住んでいる子供なのに不平等ですよ」  この主婦の住む港区はチケットの確保ができないから中止と8月初旬に発表したのだが、その後、座席が確保できたとして実施を表明。しかし、子供たちに行うPCR検査を巡って紛糾。結局、中止となった経緯がある。 「そのPCR検査も東京都の教育委員会は学校が特定されるからって、検査結果を公表しないとか……。結局、ウチの子たちは観戦できなかったんですが、本当に感染対策する気はあったんでしょうか、不安になりましたね」

観戦する区の父母も不満が……

 観戦を実施する区の父母達も不満を隠せないようだ。渋谷区在住の女性は学校側の対応に不満をこぼす。 「渋谷区はコロナの感染拡大を受けて夏休みを9月5日まで延長したんです。でも、コロナが感染拡大しているから学校を休みにしているのに、パラリンピックには行くっておかしいですよ。それに会場までは学校に集まってバスで行くと言われ、わざわざ密になる状況を作るの?って。  それと、行く子と行かない子、行く日によって対応が違うのもどうなのかって。例えば、平日に観戦する学年だと、行かない子は学校に登校して教室で自習。日曜日に観戦する学年は振替休日無し。結局、夏休みが延長されたのでこの辺りの対応は“なかったこと”になりましたが……」  片やスポーツ観戦、片や学校で自粛……これでは子供たちもやりきれなかっただろう。夏休み延長は不幸中の幸いだったのかもしれない。
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人間関係にひび!?
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