更新日:2021年09月29日 13:15
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野田聖子氏の夫「元暴力団疑惑」はなぜ生まれた? 騒動の経緯を振り返る

「元暴力団員」を争点にしなければ……

 全国紙政治部記者にも話を聞いた。 「文信氏は圧力を掛けたか否かのみを争点に裁判をやっていれば、勝って丸く収まっていたのではないかとさえ言われています。  しかし、元暴力団員であったことを名誉毀損として裁判に訴えてしまったので、文春、新潮は共に証拠を出した。文春は警察庁の資料、新潮に至っては盃を交わしたとされる元組長を証人として出廷させて証言までさせています」  記者も裁判資料を入手して読んだのだが、昌山組元組長の証言はかなり細かい描写も見られ、真実相当性は高いのでは……と感じた。

朝日新聞が問題をリークしたのか?

 また、前述の全国紙政治部記者は事の発端となったガクトコインこと、スピンドルを巡る疑惑についても、苦笑交じりに「あくまでも噂」と前置きして、こんな話をしてくれた。 「そもそも金融庁に圧力をかけたという疑惑を最初に取り上げ、追及の急先鋒になったのは朝日新聞(以下、朝日)なんです。朝日は野田聖子に対しては好意的なんですよ。彼女の主張は、自民党の中でいちばん左翼的ですし。  この疑惑が持ち上がったのは2018年の7月だったんですが、9月に行われた自民党総裁選では、朝日は石破茂に反安倍票を結集させて、倒閣に持ち込みたいという思惑があったと。  出馬して負けるのが目に見えている野田に党内で潰されたくないため、出馬を断念させたいという“壮大な朝日の思惑”があったと当時は噂が出たこともあります。まぁ、陰謀論の類ですけどね(苦笑)」  だが、こうした判決が出たにもかかわらず野田氏は「暴力団個人ファイルは怪文書」「昌山実氏は虚偽の証言をしたとして偽証罪で刑事告発されている」として、夫・文信氏の潔白を訴えている。裁判の行方を見守りたい。 取材・文/日刊SPA!編集部
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