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卓球・平野美宇の睡眠を指導、日本唯一“スリープトレーナー”になるまで

テレビで観戦した「FIFAクラブW杯ジャパン」の試合が転機に

スリープトレーナーのヒラノマリさん 転機になったのは、2016年に行われたFIFAクラブW杯ジャパンの「レアル・マドリード VS 鹿島アントラーズ」の試合観戦だったという。 「昔からスポーツ観戦が好きで、とりわけサッカーの試合はよく観ていました。『レアル・マドリード VS 鹿島アントラーズ』はテレビで観戦していたんですが、世界の強豪クラブチームのレアル・マドリードを相手に、鹿島アントラーズの選手が互角に渡り合う試合を繰り広げたことに身震いしたんです。  試合自体は惜敗しましたが、世界の強豪を相手に戦う日本人アスリートの姿に感動し、『将来はこういう人達と仕事をしたい』と思うようになった。のちに色々と調べていくと、レアル・マドリードの強さの秘訣は専門のスリープコーチがついていることを知り、まだ日本で誰もいない“スリープトレーナー”の第一人者を目指そうと決意しました」

アスリートの睡眠指導を行うため、多方面の知識を身につけていった

 初めはスポーツ業界やアスリートの人脈は皆無だったが、営業やコネクションづくりに奔走し、2018年くらいから複数のスポーツアスリート選手と個別契約を結ぶようになる。 「プロフェッショナルを貫いてきたアスリートに失礼にならないよう、私自身も睡眠のことはもちろん、多方面の知識を身につけることを意識し、愚直に行動してきたんです」  そう語るヒラノさんだが、取得した資格の数がまさに物語っていると言える。  スリープアドバイザー、上質な眠りをずっとマイスター、睡眠健康指導士、アスリートフードマイスター2級、整理収納アドバイザー2級、スポーツ医学検定2級……。  これだけ多くの資格を有しているからこそ、さまざまなアプローチから睡眠指導や管理を提案できるのだろう。  かくして、ヒラノさんは“日本唯一”のスリープトレーナーとして活躍するようになったのだ。
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スポーツ競技や体格の違いなどを考慮し、最適な睡眠を提案
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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