更新日:2022年01月30日 16:59
お金

借金500万円男。iTunesカードを現金化してパチンコを打つ

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は72回目を迎えました。  今回はiTunesカードを現金化したお話です。

貧困ビジネスの的は僕のような人間

クレジットカード

写真はイメージ

 貧困ビジネスが無くならないのは、貧困ビジネスに引っかかる人が後を絶たないからである。僕がよく引っかかるのは「急場を凌ぐ」系のものばかりで、そのターゲットは完全に僕のような人間に絞られている。 「今、現金が欲しいんだろ?」  そう、今現金が欲しいのだ。  家賃や借金は現金でしか払えない場合が多い。間に合わずについてしまうバツと、仕組み上可能ではあるが確実に金銭的に損をする貧困ビジネス。この両者が天秤にかけられる。確かにiTunesカードやAmazonカードをクレジットカードや携帯のキャリア決済で買って現金に替えるのは愚かな選択だ。5万円で1万円札を4枚買うのがどれほど無駄な損失であるか、最後まで気づかない人はほとんどいないだろう。  ではなぜ僕たちはこうした燃費の悪い行動を繰り返してしまうのだろうか。  それは見据える将来が極端に短いからである。  例えば小さい頃からスポーツ選手や研究者になりたくて研鑽を積み続けてきたクラスメイトがいたとする。彼らを見て「これは叶わないな」と思った人もいただろう。  高校三年生の時、夢は追えなかったが進路はきちんと考えていた同級生がいたとする。彼らを見て「まだ10代なのにしっかりしてるなあ」と思った人もいただろう。  20代。 「就職しないとなあ」となんやかんやでほとんどの人が会社勤めを選ぶ。そんなほとんどの皆を「ちゃんとしてて偉いなあ」と見送った残りカスのような人間が僕たちだ。

明日の自分に全てを負わせる

 未来の自分を作るのを諦め、将来の自分を助けるために働くこともせず、ただただ存在しない明日の自分に全ての責任を任せてきたのが僕たちだ。  貯金も就労も未来の自分のためにするもので、今を生きる自分達には遠すぎる未来の話なのである。  人生とは一本の長い道のりで、右へ曲がろうが左へ曲がろうが、1日で辿り着いた場所は昨日自分がいたところから進んできた場所でしかなく、明日自分が行ける場所も今日いる所から1日分の範囲だけだ。その積み重ねが将来を作り、いつか来る死をもって人生が完成する。
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家賃が払えない……
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フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩

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