お金

かわいい我が子にはメルカリをさせよ。18歳成人の時代に親子ですべき「お金の話」

家族はひとつのチーム。教育費を一緒に考える

 子供が無駄遣いをしたり、将来、借金で苦しまないためにも、前回お話しした「消費、浪費、投資」の3つの使い方を知ってもらうことが大切です。海外では「貯金、投資、消費、寄付」と、4つの口に分かれている貯金箱を使う家庭もあるようです。  なにより早いうちから親子で話しておきたいテーマに、教育費があります。大学進学には莫大なお金がかかります。受験間近になって「ウチは私立は無理だから」と言われたら、子供は夢を諦めたり、場合によっては奨学金を借りなければなりません。  しかし、もっと早い段階でオープンに話し合えれば、子供だって準備ができます。僕自身、大学進学をするときは高校を卒業して1年間アルバイトをして学費を工面しましたが、「もっと早く知ってれば、自分で準備できたかもしれない」というのが本音。教育費は親子共同で調達したっていい、これが僕の持論です。

「手持ちのお金を全部使ったらヤバい」という感覚を知る

 また、塾に大金を費やす親御さんもいますが、それを「投資」にするか「浪費」にするかは、子供次第です。「みんなが行くから」という理由で無理やり塾に通わせるなら、インデックス投資でもして将来の学費に備えたほうがよくないですか? 僕の知り合いには、塾の月謝は子供に現金を渡して支払わせる人もいます。子供に「これだけ塾代がかかっているんだ」という当事者意識を身につけさせるうえで、とても効果的ですよね。  また、子供にとって最初に触れるお金は、お年玉やお小遣いだと思います。その際、お小遣いは1年に1回まとめて渡して、子供にやりくりさせてみるのも手です。いきなり高いゲームを買ってしまって他のものを買えなくなる……なんてことも起きるでしょう。しかし、社会人になって同じ失敗をするのはシャレになりませんが、子供のうちなら「手持ちのお金を全部使ったらヤバい」という感覚を知る、いい機会になります。  ほかにも僕の知り合いには、お年玉を親に預けると、「利息」をつけてあげる人もいます。お年玉が1万円あったら、親を銀行に見立てて1年間預けたら、翌年には1万1000円にして返す……など「世の中の仕組み」として利子や利息の概念を教えているのです。
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かわいい我が子にはメルカリをさせよ
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’83年生まれ。’17年に独立。YouTube「大河内薫のマネリテ学園」ほかメディア運営多数。8.2万部突破の最新作『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』が発売中

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