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かわいい我が子にはメルカリをさせよ。18歳成人の時代に親子ですべき「お金の話」

かわいい我が子にはメルカリをさせよ

 もう一つ、家庭でのお金の教育で僕が強くお薦めするのが、メルカリです。家の中には、いらない子供服やおもちゃがたくさんあるはずです。ねだられて新しいものを買う前に、それらを子供自身にメルカリで出品させるんです。  メルカリでは、ありとあらゆる商売の基礎が学べます。出品する際に自分で値付けをしたり、写真や文言など見せ方を工夫することでマーケティングの感覚が身につきます。子供がメルカリでの売買に慣れてきたら、今度は親の不要品まで出品してもらえば、家も片付くのでまさにウィンウィン(笑)。  子供にメルカリをさせる一番の醍醐味は、お金をつくる(稼ぐ)選択肢の幅があることを、実体験として伝えられることです。労働集約型のアルバイトも「それしか稼ぐ方法がない」と思ってやるか、他の方法も心得た上であえてそれをやるのかでは、大違いです。  ちなみに実際に子供にメルカリをさせている人に聞くと、最初に失敗をして苦手意識を持ってしまうと、「もうやりたくない(泣)」となってしまうようです。だから初めは値付けや購入者とのやり取りなど、親が手助けをして成功体験を積ませてあげるといいです。

親子でお金を一緒に学んでいく

 メルカリの上級者バージョンとして、僕の経営者の友人には「家庭内起業」をさせている親御さんもいます。毎朝、親が飲むコーヒーを、小学校高学年のお子さんに事業に見立てて作ってもらい、親が買うそうです。すると、安い豆の仕入れを始めたり、お金が足りなければ親から融資を受けたりして、借金や利子の概念を学ぶいい機会になっているとか。  確かに手間はかかりますが、親子が楽しみながら行うことでコミュニケーションの一環にもなるはずです。一番の理想は、親子でお金を一緒に学んでいくこと。親だってお金について正しく学んだ経験がない人がほとんどです。でも子供よりも人生経験があるゆえに「弱みを見せてはいけない」なんてプライドを持ってしまいます。しかし、蓋を開けてみれば子供のほうが稼ぐ能力があった……なんてことも十分にありえます。  家族がひとつのチームとしてお金に向き合えたら最強です。これを読んでくださった皆さんが、お金の話を通じて親子のコミュニケーションが深まれば、これ以上の喜びはありません。では、またいつかお会いしましょう! まとめ 1. 生活に根づいたお金を子供とオープンに話す 2. 教育費を「投資」にできるのは子供だけ 3. お金の感覚を養うのにメルカリをフル活用
’83年生まれ。’17年に独立。YouTube「大河内薫のマネリテ学園」ほかメディア運営多数。8.2万部突破の最新作『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』が発売中
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