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剃毛用カミソリ、お風呂場に置きっぱなしはNG。意外と知らない“正しい使い方”

 日常生活のなかで、清潔感のある身だしなみを整えることは基本中の基本だ。仕事や予定で外出する前にお風呂に入り、洗顔を行い、髪をセットすることに加え、髭やムダ毛処理も欠かせないケアのひとつだ。綺麗に毛を剃ることで、見た目の印象も良くなり、好感度アップにもつながるだろう。  しかし、正しい剃毛・脱毛の仕方やカミソリの使い方を理解していないと、カミソリ負けしてしまい、肌を傷つけてしまう。
吉田奈美

貝印株式会社 マーケティング本部 広報宣伝部の吉田奈美さん

 今回は、使い捨てカミソリ国内シェアNo.1を誇る貝印 広報宣伝部の吉田奈美さんに、剃毛・脱毛の正しい知識やカミソリ負けしないための使い方について話を聞いた。

剃る部位によってカミソリを選ぶこと

 まず、吉田さんにカミソリの選び方や保管方法について伺ったところ、「切れ味がよく、清潔なカミソリを選んで剃っていくのが基本」とし、このように説明する。 「カミソリを使っていて、剃り残しが増えたりちょっと引っかかりを感じるなと思ったら交換の合図です。目安としては毎日使用してだいたい2週間に一度、新しい替刃に変えるといいでしょう。また、保管方法としては、お風呂場に置きっぱなしの人も多いかもしれませんが、湿気がこもりやすく、刃のサビや劣化の原因になるので湿気の少ない洗面場などに保管するのがベストです。また、よくタオルでカミソリの汚れを落とす方もいますが、実はタオルで拭くと刃を痛めてしまう恐れがあるので、水洗いしたら刃先を振って、自然乾燥させた状態でキープしておくのがおすすめです」  カミソリについては「剃る部位によって選ぶのがベスト」だと吉田さんは話す。 「カミソリにはT型とL型の2タイプがあります。T型に関しては、男性もヒゲ剃り用のカミソリとして一般的かもしれませんが、安定して剃れるのが特徴で、足や腕、顔の広い面などを剃毛するのに適しています。対してL型は、小回りを効かせて剃毛することができるため、眉毛や指毛など繊細な箇所をシェービングする際に適しています」
AUGER

T型の替刃交換式(5枚刃)タイプのカミソリ「AUGER」

 実際にカミソリを使って剃毛していく際、シェービングフォームやジェルを使用した方が、仕上がりよく剃れるそうだ。 「シェービングフォームやジェルには油分が含まれているので、カミソリの滑りを良くし、肌の保護につながります。一方、代用として石鹸やボディソープを使うことも可能ですが、どちらも汚れを洗浄する成分が主として入っているぶん、肌が乾燥しやすくなるのが留意点です。もし、乾燥肌の方は、シェービング剤を使用するといいでしょう」

毛の流れに沿って、カミソリを当てるのが基本

シェービング剤

貝印「Men’s K シルクプロテイン配合シェービングフォーム」。シェービング剤を利用した方が肌への負担も少なく済むという

 また、カミソリで毛を剃っていくときに意識するべきことは、「毛の流れに沿って、カミソリを当てること」だと吉田さんは続ける。 「基本的には毛の生えている方向に沿って剃る『順剃り』をすることで、肌への負担も少なく、剃毛していくことができます。注意することとしては、同じ箇所を何度も剃らないこと。肌を傷つけてしまう原因になります。また、どうしても順剃りでは剃りづらい部位もあるので、剃り残しが気になる部分だけ毛の流れとは反対の方向に剃る『逆剃り』をします。  逆剃りは、順剃りに比べてよく剃れるので、肌のざらつきをなくすことを求めるあまり、つい全部を逆剃りで剃りたくなるかもしれませんが、肌を傷つけ、カミソリ負けを起こしやすい剃り方でもあるので注意が必要です。  そういう意味でも、先ほどお伝えしたピンポイントで逆剃りを取り入れるのを推奨しています。加えて、肌の凸凹部分があるところの毛を剃る場合には、カミソリを持っていない手で肌を引っ張り、肌がフラットになるように剃っていくと、よりきれいに剃ることができます」  剃った後はスキンケアでしっかりと保湿することが大事だという。さらに、肌の負担を和らげるために蒸しタオルを当てたり、お風呂上がりに剃ったりすることで、毛が柔らかくなって剃りやすくなるそうだ。
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カミソリと電動シェーバーのメリット・デメリット
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