カーライフ

BMWの頂点i7に乗ってEV金太郎飴説に終止符。EVの個性を考える

ガソリンターボの740iMスポーツに試乗

オートクラブ

写真左がEV、右はガソリン車

 幸い、7シリーズにはまだガソリン車やディーゼル車も残されている。かつて7シリーズはV8やV12ガソリンエンジンが主力だったが、新型はガソリン/ディーゼルともに3リッター直6ターボのみ。だいぶグレードダウンされているが、ガソリンエンジンが存在するだけでありがたい。まずはガソリンターボの740iMスポーツに試乗しよう。  BMWの3リッター直6と言えば、「シルキー6」の名でカーマニア垂涎の的だが、7シリーズは2tを超える重量級。さすがに荷が重いかと思いきや、450Nm(先代)から520Nmへと増強されたぶっといトルクが、低い回転からグイグイと車体を前に押し出す。回転も超なめらかで言うことナス!

新型7シリーズの超巨大モニター

オートクラブ

一番驚いたのは、後席の31.3インチ超巨大ディスプレイ(Amazon Fire TVを搭載)。操作はドアトリムのタッチコマンドで行います。すげ~

 新型7シリーズは、宇宙人っぽい顔のインパクトが強烈だが、全体のフォルムは超コンサバなロールスロイス風味。乗り心地もロールスみたいにフワッフワで超カイテキだ。後席には超巨大モニターが格納されており、ユーチューブ等の動画をシアター感覚で見ることができる。エンジンはちっちゃくなったけど、これ以上の高級車はいらん!としか言いようがない。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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