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元セクシー女優が「韓国整形の闇」を暴露。“総額170万円”の整形実体験から学んだこと

吐き気と戦う私の前に現れた敵「バナナ豆乳」

たかなし亜妖さん 現地の美容外科の多くは患者にかぼちゃジュースを提供するらしい。かぼちゃは腫れやむくみ取りに効果てきめんで、韓国では出産後に摂るべき栄養豊富な食材としてとても有名なのだ。  ただ韓国かぼちゃ(エホバク)とは、甘みが皆無でズッキーニに近く、ジュースの味は好みが分かれるところ。私もこの話を知っていたので覚悟はしていたが、手術を受けたクリニックではかぼちゃジュースの代わりにバナナ味の豆乳が提供された。この豆乳はコンビニやスーパーで見掛けなかったので、多分医療現場などで使われる総合栄養食品だと思う。  きっとかぼちゃジュースは日本人から不評なのだろうから、代替えとして口当たりの良いものを出してくれる気遣いは嬉しい。だが、麻酔の影響で吐き気が止まらなかった自分にとって、バナナ味は拷問に近かった。  一口目以降が全く続かないのに、動作を止めていると看護師さんが「おい、飲め」と言わんばかりにせかしてくる。言葉こそ通じないが妙な圧力を感じてつらい。 「日本なら絶対にノーマルな味が提供されるだろうなぁ……」。日本が恋しくなりながら途方に暮れ、吐き気と術後の鈍痛に耐えつつ泣く泣く豆乳を啜るのだった。

韓国美容外科のアフターケアとサポートはすごかった

 日本の美容外科の何が嫌かというと、術後は速攻でクリニックを追い出されること。どのメニューもほぼ日帰りで術後の腫れケアもなく、遠方から来ているのならホテル代は自費。正直なところ、サポート面はあまり手厚くないと思う。  韓国はクリニックごとに内容は異なるが、空港からの送迎付き、滞在期間中の1週間~2週間はホテル代やアフターケアが完全無料などサービスがとにかく充実している。 外国人の来院が多いところだと通訳が常駐し、言葉の心配も特にする必要がない。  飛行機代や海を渡る手間はかかるけれども、内容の濃さと人目が気にならない過ごしやすさ、そしてコスパとサポートを考えれば、日本人がこぞって韓国へ行く理由がよく理解できることだろう。
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“韓国整形の闇”を理解すべき
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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