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過去10年で1番人気2勝のみ‟荒れる宝塚記念”のヒント。ドゥラメンテ、キタサンブラック、ゴールドシップも取りこぼし

過去10年で1番人気が2勝。荒れる宝塚記念

競馬

19年宝塚記念の覇者リスグラシュー。同年の有馬記念も制し、年度代表馬に輝いた 
写真/橋本健

 今週はいよいよ宝塚記念。上半期のG1もこれが最後のレースになります。ついこの間、フェブラリーSが始まったばかりじゃなかったっけ? と思いますが、月日が経つのは早いもの。  そんな宝塚記念ですが、なんと過去10年で1番人気はわずか2勝しかしていません。単勝オッズが1倍台の馬に限定しても、4頭が出走して勝利したのは2021年のクロノジェネシスだけ。2016年のドゥラメンテ(2着)や2017年のキタサンブラック(9着)、2015年のゴールドシップ(15着)のようにG1を複数回勝利しているような実力馬であっても、宝塚記念は取りこぼすケースが多いのです。

トリッキーなコース形態が波乱を呼ぶ

 宝塚記念が行われるのは阪神競馬場芝内回り2200m。直線距離は外回りコースの473.6mから356.5mと短くなるため、その分だけスピード勝負になりにくい傾向があります。  日本ダービーやジャパンカップなど、芝の大きいレースは直線が長い東京競馬場で行われるという事もあり、人気になるような馬の多くはスピード勝負に強い馬というのが筆者の持論。それだけに、直線が短くスピード勝負にならないという点が波乱を呼ぶ要因になっていると考えられます。
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宝塚記念好走馬の共通点から紐解く「今年注目の3頭」
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)


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