生活保護家庭から東大に現役合格「教育虐待の父と離れて、初めて勉強に前のめりに」
中間テストで手が動かなくなった
彼のストレスも限界に達します。ある中間テストのことでした。難なく解ける問題のはずなのに、手が動かなくなってしまいます。急な硬直に頭も混乱し始め、結局その日のテストは散々な点数を取りました。
悪くても80点ほどだったのが、いきなり成績が下降。親は烈火の如く怒りますし、先生からは心配されます。ですが、当時まだ中学生の鈴木さんに「家庭環境から精神的にきていて……」と説明できるはずもありません。
理想と現実のギャップに耐え切れなくなった彼は、やがてグレ始めます。宿題もやらない、部屋に引きこもり続ける、挙句の果てに学校もさぼる……。
鈴木さんは「当時は何もかもがどうでもよかった」と振り返ります。先生からも親からも呆れられ、クラスではまじめだった優等生が落ちぶれたので、面白がった同級生からいじめられ……間違いなく、彼の人生の暗黒期でした。
そして、「親は子供を愛していたのではなく、頭がいいから愛してくれたんだ」と気付きます。このころ弟へのしつけは、教育虐待と呼べるほど激しくなっていました。
高校受験も「落ちてもいいや」と投げやりに。ですが、奇跡的に長崎県でも有数の進学校である長崎西高校に進学します。
恩師との出会い。家庭環境にも変化が
―[貧困東大生・布施川天馬]―
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)![]() | 『東大式節約勉強法』 目標達成のための最短ルート、最小コストの具体的な方法が満載 ![]() ![]() |
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