実はあなたの精子を“殺す”NG習慣10選。「子供をつくらないから関係ない」とは言い切れない理由
世界規模で男性の精子数が減少し、このままではいずれ人類が滅亡する――。そんなショッキングな論文があるように、精子は現代人にとって希少価値が高いものになった。
大事な精子を守り抜くための術はあるのだろうか?
「ヒトの精子は、過去50年間で半減していると言われています。私が研究を始めた40年前は、一回の射精で10㏄以上の人もいましたが、今は5㏄でも珍しくなりました」
そう話すのは、男性不妊治療の第一人者である岡田弘医師だ。精子の衰えは、何も妊活をしている男性だけの問題ではないという。
「精液は血液、尿、唾液に次ぐ4番目の健康指標とされ、精液中に異常があるということは、健康にもなんらかの異常をきたす可能性が高い。子供をつくらないから関係ないというものではなく、精子の健常化は全男性に通ずる課題です」
大事な精子の健常化を妨げるものについて「TENGAドクター」として男性専門医療を行っている福元和彦医師は、「精子に良くない事柄は、主に電磁波、睾丸への熱、不摂生な生活、薬剤の4つに分類される」という。
「電磁波については、最新の研究で『スマホの使用が多いほど精子が減少すること』が発表されました。まだ研究を深める必要はありますが、患者さんにはスマホを体に密着させないよう、ポケットではなく、カバンにしまうことを勧めています。また、ノートPCを膝上で操作するのも、電磁波に加えて熱が伝わるのでNGです」
現代人に欠かせないツールが精子を殺している。
睾丸への熱に関して、前出の岡田医師も警鐘を鳴らす。
「睾丸の温度は、体温より1~2℃低い35℃あたりが正常。30分以上継続して睾丸が37℃を超えると、精子はその機能が大幅に悪化します。近年のサウナブームが精子にダメージを与えるのは当然です」
オトコの“性”活習慣病を研究している小堀善友医師は、下着についてこう言及する。
「昔ながらのブリーフよりはマシかもしれませんが、近年主流になっているボクサーパンツは締めつけが強く熱がこもりやすいため、米不妊学会でも着用を控えたほうがいいとされています。精子には、通気性のよいトランクスがいい」
「スマホの使用が多いほど精子が減少」
サウナやボクサーパンツが“精子を殺す”
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