更新日:2024年01月02日 10:11
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“聞いたこともない三流大学”に通う元ヤンキーの意外な進路…「受かった時に涙ぐんでいた」

“聞いたこともない三流大学”に合格し…

「話を聞くと、反町隆史が主演を務めた『GTO』をDVDでたまたま観たらしく、ドはまりしてしまったようです。御存知の通り、落ちこぼれの元暴走族リーダーが教員として活躍する話。Aは鬼塚に惚れ込み、自分も教師になりたいと勉強を頑張っているとのこと。申し訳ないですが、何で今さら影響を受けているんだと笑いそうになったのですが、幼馴染が頑張ろうとしているのを邪魔してはいけないと、『お前なら絶対に良い教師になれる』と応援してあげました」 その後、Aさんは都内にある、“聞いたこともない三流大学”になんとか合格し、必死に教員免許の取得に励んでいたそうです。 「連絡先を交換していたので、上京してからも良く近況報告はしていました。荒くれ者のAとは思えないほどに大学に入ってからも猛勉強して、見事に教員免許も取れて大学も無事卒業。涙ながらに報告してくれる姿を見て、恥ずかしながら自分も感激して泣いてしまいましたね。就職先は、たまたま教員募集をしていた埼玉の私立高校になるというので、通勤のために必要な車を格安でお祝いとして贈ってあげたほどです」

就職先は「素行の悪い生徒ばかり」で…

まさに『GTO』を体現するようなAさんを中野さんも心から応援していたようです。しかし、現実はドラマのようにはいかなかったとか…。 「どうも、素行の悪い生徒ばかりの私立高に就職したようで、教員が頻繁に辞めることで有名だったそうです。Aのように有名大学の出身でもない先生は、そういった学校くらいしか就職先がないとか。はじめはAも、『リアルにGTOみたいだ』と喜んでいたのですが、最近では連絡しても覇気がなく、かなりヘコタレているみたいです。なかには、SNSに暴力教師だと動画や写真をあげられ、退職した先生もいるようです。当然、鬼塚のような体当たり指導は当然できるはずもなく、いまは不良生徒に右往左往するだけの生活を送っているそうです」 中野さんは、いつまで耐えられるのか心配が尽きないと話します。 「本性は凶暴ですし、いつブチ切れてしまうか心配です。暴走族時代には、半殺しにされた喧嘩相手をいっぱい見てきましたからね。自分には愚痴を聞いてやるくらいしか出来ないですが、『生徒をボコボコにするのだけはやめろよ』と話しています」 かつては不良として教師を困らせていたワケなので、むしろ問題児側の心境は手に取るようにわかるような気もします。ドラマの世界から一歩飛び出し、自分なりのアプローチを見つけた時にこそ、本当の意味で“グレートティーチャー”になったといえるのではないでしょうか。 <TEXT/高橋マナブ>
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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