仕事

“恐喝で逮捕された”女子高生が「28歳で医学部に合格」するまでの紆余曲折

 綺麗事に聞こえるかもしれないが、再起のきっかけさえあれば、人は変わる。  間違った方向へ人生が流れそうになったとき、自らの手にある“踏み止まれるもの”を自覚する者は幸福である。自分の人生をどう設計していくか。すなわち、私たちはどう生きたいか。一度道を外れて尚、現在は仕事で社会貢献する者たちの軌跡を追いかける。腫れ物だった彼らが這い上がるまでのドラマに、迫った。
河原風子氏

河原風子氏

増加の一途をたどる「対人関係に悩む子ども」

“みらい外来”――そう名付けられた小児外来が2022年6月に福岡県で誕生した。担当するのは、小児科医・河原風子氏。通常、小児科の診察は感冒症状などで訪れる患者が多いが、同外来には、不登校などの問題を抱えた子どもたちが診察にやってくる。 「SNSなどの発達でコミュニケーションの方法が多様化したこともあり、あるいは子どもも日常生活でストレスを抱えやすい状況があることなどによって、対人関係に悩む子どもは多くなってきていると思います。  器質的な異常が何もない子どもは、『お腹が痛い』『朝どうしても起きられない』と訴えても、『心因性』『起立性調節障害』と診断され、ひどい場合には学校などで怠け者扱いされてしまうことさえあります。当外来では、そうした”改善しにくい主訴”の裏側に焦点を当てて、根本的な治療を行いたいと思っています」

「親の過干渉」が子どもの自己肯定感を潰す

 とりわけ河原氏が着眼しているのは、根底に「親との問題」を抱える子どもの存在だ。 「新しくできたこの外来にお子さんを連れて現れる親御さんは、本当にとても温かくて子ども想いの人が多いと感じます。ただ、実際には、親御さん本人さえ気付いていない過干渉によって、子どもの自己肯定感が潰されてしまっているケースもあるんです。  たとえば、『あなたはこれが向いている』と言って、子どもの自己決定の機会をことごとく奪うなどの行為は、良かれと思ってやっていても、結局は自分で決断できない子どもにしてしまう可能性があります。そうなると、子どもは親の評価軸でしか動けないので、親がどう思うかでしか判断がつかなくなるんです
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高校時代に恐喝罪で逮捕された
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