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元SKE48・高柳明音、芸能デビュー15周年の現在地。アイドルから女優へ、あの頃の青春を1万字で振り返る

一人になって知ったご飯のありがたみ

元SKE48・高柳明音、芸能デビュー15周年の現在地 アイドルから女優へ、あの頃の青春を1万字で振り返る――いざ48グループという殻を破ってソロでの活動が始まって、一人になったことで気づいたことや、自分の可能性はまだまだこんなもんじゃないぞと思ったことはありますか? 高柳:SKE48をやりながら舞台もやっていたので、知らない世界にいきなり来たわけではないから正直そこは良かったです。SKE48のときは団体行動で、どこに何時に集合して、移動もみんな同じ車に乗ることが当たり前でしたけど、今は現地集合が多いです。SKE48でそういう体験をしていたから、当たり前が当たり前じゃないって、ちょっとした変化にも気づくようになりました。SKE48のときは仕事があったらお昼ご飯は出たけど、舞台稽古のときはお昼ご飯が出ないとか。SKE48ってすごく恵まれているなと思いましたね、だって、ご飯は当たり前に出ると11歳からその環境にいたらそう思うし、「なんで今日ご飯が出ないんですか?」と言ってしまうだろうし。でも今はご飯を出していただけることって本当にありがたいことだなって。そういう感謝から始まるかもしれないです。SKE48にちゃんと守ってもらっていたんだと思います。今は全部の荷が下りて割と自由に生きています。でも、やっぱり自分の性格上守りたいタイプですね。今は本当にSNSが更新できないことが悩みです。 ――SNSの更新が悩みなんですか!? 高柳:どうでもいいって訳じゃないけど、あれこれ考えてしまって全然更新できないです。気づけば告知ばかりになっていて、自分のSNSがつまらない。何か勿体ないと思いながらも、どうでもいいことを書いて、勘違いされたら嫌だなと思って投稿を消したりして、その繰り返しです。そんなことを考えていると、自分は根っからの保守的な人間なんだと1人になって改めて思いました。なんならSKE48にいたときの方がSNSは更新していました。SNSって仕事で基準にされますよね? 注目度とか、何がバズったとか、フォロワーの数とか。それが重荷で……。でも、それってファンの方を楽しませてないよなと思いつつも、SNSってそもそもそういう場所か?、って分からなくなってきちゃって結局上手く運営できていません。その辺は一人になってどうしようかなと思っているところです。

自分が素直になれる場所

――とはいえ、高柳さんが今何しているとか、ファンの方は気になっていると思いますよ。 高柳:だから昨日、久々にどうでもいいことをつぶやいてみたんです。「ポケモンスリープの結果どうでしたか?」みたいなやつ。意外とみんな反応してくれるし、できれば更新したいけど、Instagramも写真どれにしようとか、画角が……とか考え始めたら投稿できなくて。次、何を投稿しようと思ってもできていないことがめちゃくちゃあって本当にダメですね。 ――ちょっとしたリアクションがファンの人たちは普通に嬉しいと思うから、あまり考え込まなくても。 高柳:そうですよね。やらなくちゃ!何か書かなきゃ!と思っているのが重荷で書けないという感じになってしまって。Instagramのストーリーズは更新します。あれが1番気軽にどうでもいいことも書けるので。すぐ消えますし。あと自分のラジオが1番“素”です。 ラジオは1番喋れます。この前スノーボードに行って、ファンのみなさんのお便りをただ叫ぶだけの収録をしてみたり。グループのときにやっていたときはもちろん楽しかったんですけど、仕事が忙しくて何を喋るにしてもSKE48の話になってしまって、自分のプライベートがなかったのであまり話せなかったんですけど。これに関しては一人になってからのラジオが楽しいです。飾らずに、自分が自分で喋れる唯一無二の場所にラジオはなっていますね。ディレクターさんも『うまかた』(『高柳明音の生まれてこの方』)が始まってからずっとやってくれている方なので、そこの信頼関係もあってなんでも喋っちゃう。「これ言っていいのかな?」ってしょっちゅう話してる気がします。それもラジオだからできるというか、顔を見ないから喋れることもあるというか。ラジオはすごく楽しいのでこれからもやっていきたいです。
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友達以上家族未満。ファンとの不思議な信頼関係
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