更新日:2025年03月12日 16:13
ライフ

知らない人だけが損をする「コスパが悪すぎる服」に共通している特徴

★セレクトショップで売られている商品

コスパが悪すぎる服 これもZOZOとまったく同じことです。セレクトショップとは複数のブランドを仕入れて販売する形式のことですが、当然ブランド直売ではないのでセレクトショップである小売側の利益を確保する必要があります。  実はほとんどの日本ブランドがセレクトショップ側の利益を40%に設定しています(なので上述のZOZOは実は良心的でさえあるのですが)。つまりセレクトショップがもしこの世に存在しなかったら、服の値段はまったく同じものでも40%OFFで購入可能という理屈になります。  オンラインストアがない時代、ブランドが地方のお客さんにアプローチする仕組みがセレクトショップでした。東京のブランドが地方進出するにあたってはかなりのリスクが課せられていました。  知らない土地でどこに出店していいのかもわからない、その地域の消費傾向もわからない、そんな中で多大なコストをかけて店舗を作るなんて怖くて仕方ない……。そこで地元で人気のあるセレクトショップに商品を卸すことが有効だったのですね。

地方ではセレクトショップが淘汰されている

 しかし、今はオンラインが存在しており、世界中どこのお客さんにでもアプローチできます。セレクトショップに卸す必要がなくなり、その結果、D2C形式/ブランド直売することで価格競争力を上げたスタンドアローンなブランドが近年は出てきたのです。  もちろんセレクトショップも世界観作りや提案力などで人気を博しているお店も多く、そうしたお店には40%の利益乗せがあったとしてもお客さんは誰も気にしないでしょう。  しかしながら、お客さんが嫌がるようなウザい接客をしてきたり、金魚のフンみたいに後ろからついてまわるような販売員しかいないセレクトショップは「無駄な利益を貪る」だけの存在になりかねません。  まさに現在、地方ではセレクトショップが淘汰されている事態となっているのです。原価のことだけを考えたらブランドオフィシャルだけあればいいわけですから。
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超有名インフルエンサーも「本人フィーは1%」
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