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iPS森口尚史「番組放送禁止は最初からわかっていた」 騒動の終着点は?

森口尚史

「私を出したら放送できないに決まってるでしょう。視聴者を甘く見ないほうがいい」と森口氏

 1月26日に放送予定だったテレビ東京『現状打破TV』が前日になって放送延期になった。 「トラブルに巻き込まれ、行き詰っている人たちが現状を打破するにはどうすればいいか?」を考えるというこの番組、20年ぶりにテリー伊藤氏がディレクターを行い、小林幸子や美川憲一、元五輪スノーボード日本代表の今井メロ、楽しんごらをゲストに迎え、司会は爆笑問題という相当な力作だった。  それがなぜ、土壇場で放送中止となったのか? 最大の原因はiPS騒動の森口尚史氏である。  同番組にはあの森口氏も出演。番組収録中、CDリリースをかけてTM NETWORKの木根尚登の前で『GET WILD』を歌いウケていたという。  それが、放送前日のスポーツ紙で番組出演の記事を書かれるや、局に抗議の電話が殺到。あまりの数に局上層部が恐れをなしたのが原因だという。  昨年12月18日に新宿ロフトプラスワンで開催されたイベント「緊急開催!! 森口尚史が吠える会 ~なんで私はこうなった?~」と、今年1月23日の同「森口尚史が吠える会vol.2~iPS手術の病院は爆破された!~」で森口氏と共演した、サイエンスライターの川口友万氏は話す。 「森口氏曰く、『最初から私は言ってました、放送はかなり難しいと』と声を荒げていました」  川口氏によると、森口氏の言い分はこうである。 「今、私を出したら絶対オンエアできない。視聴者を甘く見ないほうがいいですよ、そう何度も製作会社やテレ東の上層部、あるいは現場の方にも直接言ってたんですよ」 「危機管理がなってませんね。今、私を出せば放送できにくいことは明白。局の関係者らは抗議の電話くらい日常茶飯事なので大丈夫だと言いました。でもね、彼らが考えている通常の抗議電話とは数や質が違うと思う。彼らは10や20くらいですからと言ってましたが、私を出した場合は数百レベルで強硬な抗議電話がかかってきますよ、それでも放送できますか? そう言ったんです。だけど、わかってもらえなかった」  森口氏曰く、ネットやTVに昼夜を問わず張り付き、「森口攻撃に人生をかけているような人々」がテレ東に電話をかけたのだという。  実は、森口氏の番組が放映中止になったのはこれが初めてではない。別の局の番組でも、局への抗議により森口氏登場のコーナーが放送延期になったものもある。 「テレ東の社長さんが森口氏は犯罪者ではないが世間的感情に配慮してうんぬんと定例記者会見で言われてました。しかし、それは最初から予想可能なこと。私は頼まれたら嫌とは言えない性格なので恥ずかしさを堪えて協力はしましたが、正直、こんなことになるのがわかっていたから嫌だったんですよ。私のことはともかく、かわいそうでしょう、頑張っている製作の若い人たちが!」(※森口氏の弁)  週刊SPA!2013年1月15日号特集「『俺はハーバードと東大に嵌められた!』 iPS森口尚史が新年早々吼えた」でも騒動の内幕を本人に直撃し、その“言い分”を掲載。その際も森口氏は、「国際的には私はまだ研究者で通っている。日本だけですよ、認めていないのは!」と息巻いていた。  そしてついに最近、iPS心筋細胞の移植に関する論文が、国際的な一流学術誌に掲載される見通しが立ったらしい。 「『それは楽しみですねえ』と水を向けると、『私は患者さんの健康しか考えてないからさあ』と不敵に笑っていました。もし掲載となると、今までウソだとマスコミに断定された臨床が世界的に認められることになりますが……」(川口氏)  そうなった時、世間はどう動くのか!? iPS森口騒動はまだまだ終わりそうにない。
森口尚史

「私を認めていないのは日本だけ!」と口角泡を飛ばしていた森口氏。近く、海外の1流学術誌に論文が掲載されるという。はたして事態はどう動くか? (左手はサイエンスライターの川口友万氏)

<取材・文/日刊SPA!取材班>
週刊SPA!1/15号(1/8発売)

表紙の人/島崎遥香

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