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バイきんぐ小峠、壮絶な害獣駆除現場を語る「もう二度としたくない(笑)」

バイきんぐ小峠英二

バイきんぐ小峠英二

 苦節16年の末、『キングオブコント 2012』で優勝を果たしたバイきんぐ。ツッコミの小峠英二さんは、売れない時期に長年、害獣駆除業者でアルバイトしていた経験を持つ。決勝当日も朝6時まで都内の現場でネズミと“格闘”していたという彼に、その体験談を聞いた。 「主にゴキブリとネズミの駆除会社なんですけど、最初は大群に遭遇したら女のコみたいに『キャァァァッッッ!』と大絶叫しました。でも、1、2か月すればゴキブリが襲ってきても、手でフワッと振り払えるくらいに慣れてきました」  渋谷界隈での依頼も多く、某有名百貨店でも作業をしたと明かす。 「夜の飲食店フロアの廊下をネズミが大群で走り回っていましたね。ある中華屋さんには毎回同じネズミがいて、体長30cmオーバーの大物。賢いのか、こっちの罠を避けて全然捕まらない。でも社員さんは『こんなの小さいほうだよ』と40cmほどの巨大ネズミと記念撮影している写真を見せてくれて。『ネズミも、この人たちもマジでヤベェな』と思いました(笑)」  現場を重ねても、捕獲されたネズミの“処分方法”は何度も小峠さんを苦しめたという。 「社員さんは捕まえたネズミをトリモチで挟んで、なれた手つきで首の骨をボキッボキッと折ってゴミ袋に捨てる。僕はどうしてもできなくて……、見ないように靴で何度も踏みつけたら、血だらけのネズミが『ピギィィィ!』と鳴くんですよ、これが……」  さらに忘れられないのが、ある小料理屋の屋根裏での出来事だ。 「店に入った瞬間に異臭がして、経験上からネズミが腐ってるのはわかっていたんですよ。で、屋根裏を覗いたら、腐って溶けてドロドロになった死骸が電気配線と合体していて……。社員さんには一度『異常ありません!』と嘘をついたけど、結局バレて自分が除去作業するハメに。溶けたネズミがなかなか取れなくて、臭いしグロいし本当に地獄でしたね……」  そんな壮絶な現場だけにさぞかし給料はいいのかと思いきや? 「時給は日中900円程度ですよ。ただ、作業自体はすごく楽で、トリモチをセットしたら長い放置時間がある。その間にコントを考えたりして、結果それがキングオブコントに繋がったと思います。今でも社員さんたちとは交流があり就職をすすめられるけど、もう二度としたくない(笑)」  まさにネズミ駆除は、小峠の一発ギャグの「なんて日だ!」を発したくなるほど、超壮絶なのだ。 【バイきんぐ小峠英二】 ’76年6月6日生まれ、福岡県出身。『キングオブコント2012』を歴代最高得点にて優勝した。SMA NEET Project所属 取材・文/青山由佳 加藤カジカ 吉岡 俊 撮影/山田耕司(本誌) 取材協力/東京マウス(http://www.tokyomouse.com/) ― 渋谷で巨大ネズミが異常繁殖中【6】 ―
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