雑学

低価格プリンタを使用するのは損か?得か?

景気回復がいまだに実現しない昨今、世の中の企業はさまざまな工夫をこらして“儲けが出るビジネスモデル”を考え出している。その仕組みに思わず納得してしまうものもあれば、一方で、「知らないほうがよかった……」と後悔してしまうものだってある。各業界をよく知る人物たちへの徹底取材をもとに、そんな知られざる“儲けのカラクリ”に迫った!

【低価格&3Dプリンタ】純正インク以外を使わせない企業努力でメーカーは売り上げを堅守

柳谷智宣氏

柳谷智宣氏

 低価格プリンタは、消耗品であるインクで利益を出しているのは有名な話だ。しかし、そのためにメーカーが行っている“工夫”までは、あまり知られていない。ITライターの柳谷智宣氏が言う。

「安い非純正品インクを使うと動作しなくなることがありますが、一部の製品では、純正品にICチップを付けて認証しているケースがあります。非純正品を使うと保証の対象外と定めているメーカーがほとんどですが、こうやってインクの管理を徹底しているんです」

 企業にとって、純正品インクを使ってもらうことは死活問題。つまり、それだけ原価が安い証しなのだ。前出の坂口氏によると、「インク製造の原価率は20%前後。販売までの経費を入れても、価格の約半分が利益」になるという。

 こうしたインクの価格も計算に入れると、いくらプリンタ本体が安くとも、「仕事などで頻繁に印刷する人でなければ、コンビニのほうがお得」と柳谷氏。

 では、話題の3Dプリンタはどうか。すでに海外では5万円台の家庭用モデルまで登場している。

「3Dプリンタは将来、世界で1兆円市場になると言われ、需要が急増し、大量生産により低価格化が実現しました」(坂口氏)

 日本でも需要が増えれば低価格3Dプリンタの登場も近そうだ。

【チェックポイント】
低価格プリンタは使用頻度が低ければコンビニ印刷で十分

【柳谷智宣氏】
IT・ビジネスライター。編集プロダクションアバンギャルドを経て、現在はオデッセイ代表取締役。雑誌やWebで企画編集を行う

― 消費者が知らない[原価のカラクリ]【4】 ―




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