“アノ国”のブラジルW杯パチモングッズ産業が大盛況
FIFA2014 ワールドカップブラジル大会まで2か月を切り、世界中がカウントダウンに向けて盛り上がる中、一方、アノ国でも別の意味で大忙しだ。2014年4月16日、中国浙江省義烏市の税関当局は、ワールドカップの優勝トロフィーの偽物を約1000点、押収したと発表。知的財産権の侵害で輸出業者を告発したという。偽造トロフィーは樹脂製で、リビアに向けて出港する予定だったという。
現在、中国ではワールドカップ関連のグッズの偽造がピークを迎えている。中国国内では大量のニセグッズが製造されており、日々、海外に向け輸出されているという。3月にも杭州税関は、ポルトガル、フランス、カナダ向けに輸出される予定だった偽トロフィーを押収したと発表している(『南洋商報』など)。
偽造されているのは偽トロフィーのほか、キーホルダーやTシャツ、ライター、カシローラ(応援用楽器)などなど。中にはオフィシャルグッズに付いているホログラムまで再現した精巧なものもあるという。広州市に住む日本人の貿易業者に話を聞いてみた。
「明らかに偽物のW杯グッズは、3月くらいから問屋なんかで増えた気がする。スポーツ用品やアパレル・雑貨系の問屋市場などでは普通に売ってますよ。そこにロシア人やアフリカ系黒人、中東の人たちがよく買い付けに来ていますね。タオル100本とか、キーホルダー300個とか。オフィシャルのロゴ入りのサッカーボールなんかも、よく売れてるみたい」(広州市在住の日本人)。
一方、中国最大手のECサイトでも、出るわ出るわ、W杯関連のグッズがあり得ない値段で出ている。これらはすべて非公式=偽物であることは言うまでもない。オリンピックなど、世界的イベントがあるたび、もはや”風物詩”ともいえる中国の偽物グッズ産業だが、オフィシャルグッズが高いからといって、こうした偽物に手を出さないように!!
<中国ECサイト上で実際に売られてる非公式の商品>
●キーホルダーは1個約80円という安さ!
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=627261
●いかにもオフィシャルっぽいこのタオルもわずか200円だ
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=627072
<取材・文/日刊SPA!取材班 画像/陶宝より>
【関連キーワードから記事を探す】
偽エルメスのバッグはこうして売られている…店主の謎の一言「“帽子”あるよ」の意味とは?
「改造B-CASカード」を検証。本当に全部タダで映るの? 不正視聴の代償は?
タイのアンドロイド製「iPhone7」が完コピすぎ。注目のAirPodsも付属品に!?
祝・上海ディズニーランド開業に学ぶ驚愕のマーケティング術【コラムニスト木村和久】
“ニセモノ天国”中国は偽造・偽装が当たり前。領収書、証明書、チケットまで…
1200万円の女たち。MIGMA SHELTER、コロナとかく戦えり
ブラジルに残された古き良き“日本の街” 鳥居、提灯、床屋が街のそこかしこに…
ヤンキー上がりの元サンパウロ新聞記者に聞く、ブラジルで日本移民の残した功績
少年院上がりの元ヤンキーがブラジルで新聞記者になるまで
アマゾン大火災の“放火犯”は「ブラジルのトランプ」ボルソナロ大統領なのか?
この記者は、他にもこんな記事を書いています