「ウコンで悪酔い防止」は肝臓に負担をかける…【実はやってはいけない健康情報】
身体に良かれと思ってしていたことが、実はまったく意味がない、あるいは逆効果という場合がある。次に挙げることは身体にいいことか、悪いことか。どちらかおわかりになるだろうか?
●日常的にマスク着用して風邪予防
季節柄、使う人も増えてきた風邪予防対策のマスク。伊達メガネならぬ“伊達マスク”なんて言葉もここ数年で出てきたが……。
「満員電車やたまに眠るときにマスクを使用するのは大丈夫ですが、常につけるのは正常な社会生活でのコミュニケーションの障害になる可能性もあり、オススメできません」(慶友銀座クリニック・大場俊彦院長)
●帰宅後は殺菌性のうがい薬を使って消毒
「殺菌性のうがい薬の使用は、インフルエンザ予防などには有効ですが、消毒液なので日常的に使うと刺激が強く、粘膜を傷つけてしまう恐れがあります」(同)
●飛行機で耳がツーンとなったら耳抜きをする
「耳がキーンとしたときに耳抜きすると、中耳炎を引き起こす危険もあります。唾を飲み込む、飴を舐めるなどにしましょう」(同)
●平日は忙しいから睡眠不足。週末寝溜めで解消する
「睡眠にはリズムがあります。体内時計は、個人差があるものの1日24時間ぴったりではない人が多いのですが、毎朝強い光を浴びることで、地球の24時間に合わせています。ところが、週末などにたっぷり寝てしまうと、体内時計が乱れ、休み明けの目覚めの悪さにつながってしまいます」(ロフテー快眠スタジオの上級ピローフィッター・矢部亜由美さん)
●飲み会にはウコンを飲んで悪酔いを予防!
「ウコンに含まれるクルクミンは肝臓の解毒機能を強化する作用があると言われており、二日酔い対策などの健康飲料、食品として活用されています。でも実は、お酒と一緒に多く摂取すると肝臓に強い負担がかかり、肝臓悪化を引き起こし、ガンマ GTPを上げるという研究結果も出ています」(サイエンスライター・ドクタークラレ氏)
●頭皮を叩いたりマッサージして育毛促進!
「いわゆる男性脱毛(AGA)は、睾丸で作られる男性ホルモンのテストステロンが、毛根部にある酵素の働きによって、DHTという悪玉男性ホルモンに変換され、この成分が毛髪の発毛や成長を遅らせたり、ストップさせたりするのです。頭皮を叩くのは、血行を良くするという意味でしょうが、そうするとテストステロンの働きが促進されるため、むしろハゲやすいとも言えます」(東京メモリアルクリニック平山・佐藤明男院長)
いかがだろうか? 意外と気にせずやっていたことが、実はそんなに身体にいいわけじゃない……。そんなことが少なからず存在している。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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