「ペヤング」を健康的に食べる裏ワザ プラス100円で実践できる
カップ焼きそばとカップラーメン。
糖質の量からして五十歩百歩なのは承知で、ランチで食べるとすればどちらの方が不健康かご存知だろうか……?
管理栄養士の浅野まみこ氏によると、カップ焼きそばの方がより不健康な食べ物になってしまうらしい。
「糖質・脂質・塩分の量を比較した時、カップラーメンはスープを残せるので塩分を減らせる一方、カップ焼きそばは塩分も丸ごと全部摂取してしまう、からです」とのこと。
また、カップ焼きそばがフライ麺ばかりなのに対し、割合としては多くはないにしろカップラーメンはノンフライ麺タイプを選べるという点を考慮しても、カップラーメンがマシだという。
「酸化の進んだ食品を食べると、体内の細胞に傷がつき、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になります。JAS企画では市販のサラダ油の店頭が並ぶ時点の酸価(酸化の基準。油脂内の遊離脂肪酸)は0.15以下に抑える規定がありますが、カップラーメンのフライ麺の酸価は基本的に3以下ということで販売されています。一度揚げた食品は空気や光に触れることで酸度がどんどん上がっていきますが、フライ麺は店頭に並ぶ時点で酸度が非常に高い食品のひとつです」
不健康食品の代名詞的存在のカップラーメンとの低次元な健康争いに負けてしまったカップ焼きそば。
「コンビニランチで迷ったら、とりあえず『ペヤング』」という往年の『ペヤング』ファンたちには悲報とも言えるが、SPA!はサラリーマンの味方・ペヤングを諦めない。本記事では『ペヤング』を例に“それでもカップ面を食べたいサラリーマンが、カップ麺を限りなく健康的に食べる裏ワザ”を、浅野まみこ氏に伝授してもらった。
その方法とは『ペヤング』通常サイズにコンビニのカットキャベツ(100円)を入れ、カップ焼きそばをキャベツ焼きそばにしてしまうというものだ。作り方は簡単でフライ麺の下にカットキャベツを敷き詰めて、そこに通常通りお湯を入れてもよし、予めレンチンしたキャベツを入れてもよしだ。
浅野氏によれば、糖質や脂質、塩分など同じ量を摂取するなら、せめて野菜などを加えて食物繊維を摂取し、脂質の吸収を阻害、血糖値が急激に上がらない食べ方をするという工夫が大切なのだという。
「食事の時に食物繊維を摂るようにすると、血糖値の急上昇をある程度抑えることができます。同じ量でも血糖値が急激に上がるのと緩やかに上がるのとでは著しい差があるんです。血糖値が上がるとその瞬間に体で糖化が起きますが、血糖値の上昇が急激なほど血管へのダメージは大きく、逆に緩やかに上がると血管のダメージを抑えられます」
血糖値の急激な変動を減らすことは突然死のリスクを減らすだけでなく、疲労感の改善などにも繋がるため、多忙なサラリーマンにこそ非常に重要なのだ。
たとえば、セブンイレブンの「千切りキャベツ」は1袋150グラム入っているが、キャベツは熱で容量が小さくなるのでかなり大胆な量を入れてよい。レンジで熱して後から投入する方法なら全部入れられるし、レンジを使わず生のまま敷き詰めお湯を入れる方法でも、1/3~半分くらいは入る。熱湯を入れてからの時間は通常通り3分でOKだが、ただフライ麺の上部がお湯から浮いて少しふやけ難いので途中で麺をほぐし、ちゃんと熱湯に浸すよう注意してほしい。
実際に食べる前は味が薄まってしまいそうな心配もあったが、取材班が実際に作ってみたところ、ケミカルなソースの味付けにキャベツの歯ごたえと優しい甘さが絡んで、むしろ普通の『ペヤング』より美味い!
満足度も超大盛サイズに勝るとも劣らないものがある。
『ペヤング』を(比較的)健康的に食べるためのキー食材
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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