更新日:2020年09月11日 16:35
ライフ

大人がやると恥ずかしい「夏のスニーカースタイル」

メンズファッションバイヤーのMB氏

メンズファッションバイヤーのMB氏。「『オシャレに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第37回目をよろしくお願いします。  もっとも活動的になる夏シーズンは、観光旅行をはじめ、海や山に行かれる方が増えます。そんなときに、「サンダルは靴擦れするし、革靴は足が疲れる」というわけで、スニーカー派の方も多いでしょう。今回は夏の行楽シーズンで「やってはいけない」スニーカースタイルを分析しながら、「スニーカーでもおしゃれに見せるポイント」を紹介します。「薄汚れたスニーカーにデニムで野暮ったいお父さん」になりたくない!という方は必見です。 ▼【やってはいけない】その①「色ものを選ぶ」  まず肝心のスニーカー選びですが、夏になると「派手なカラーリングが売れる!」といわんばかりにメーカーはやたら派手なモデルをリリースします(まあ、実際に売れるわけですが……)。この時期ABCマートなどに行くと、赤や黄色や青など信号機と見まがうようなカラフルなスニーカーが店を彩っています。必ずしもそれらがすべてNGとは言いませんが、洗練された大人っぽさを目指すのであれば、落ち着いたカラーリングのほうが合わせやすいと覚えておきましょう。 ⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=912127
夏の行楽で「やってはいけない」スニーカースタイル1

http://www.essence-web.jp/products/detail.php?product_id=13505

 ついついこんなカラフルなスニーカーを選びがちですが、夏はショートパンツにTシャツとただでさえカジュアルに偏ります。であれば、せめて足元だけでもモノトーンでシックにまとめたほうがおしゃれに見えやすい。コーディネートは「全体」のバランスが肝心で、常に意識すべきは、「ドレスとカジュアルのバランス」です。 ⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=912130
夏の行楽で「やってはいけない」スニーカースタイル2

http://www.essence-web.jp/products/detail.php?product_id=13592

 というわけで、選ぶべきは単色で表現されたこんなシンプルなものがオススメ。 ⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=912131
夏の行楽で「やってはいけない」スニーカースタイル3

http://www.essence-web.jp/products/detail.php?product_id=13588

 切り替えのある派手なデザインであっても、こういった黒と白で構成されたモノトーンであれば問題ありません。また旅行など野外に行くとどうしてもスニーカーは汚れやすくなります。汚れたカラフルスニーカーは思った以上に野暮ったく見えるので、そういった危惧がある場合は、黒単色がオススメです。多少汚れても大人っぽいスタイルが維持できるでしょう。 ▼【やってはいけない】その②「ソックスを見せる」  スニーカーを履く際は「スニーカーソックス」とセットです。しかし、世にあるソックスは一体どんな需要に応えているのかというくらい摩訶不思議なのものが多く、その大半は派手な色を使っています。
夏の行楽で「やってはいけない」スニーカースタイル4

http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/163772

 履き口部分にカラフルな切り替えを施したソックスは定番アイテムですが、こういった「色」がスニーカーからチラリとでも見えてしまうと、途端に子供っぽくなります。とくに「くるぶし丈」のスニーカーソックスは厳禁です。そこで選ぶべきが、ユニクロのベリーショートソックスです。
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http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/139490

 このベリーショートソックスはどんな靴を履いてもソックスが見えなくなる優れもの。「石田純一」の素足風の見え方になり、大人っぽいスタイルを維持できます。「こんな短いソックスって脱げたりしないの?」と思った方も心配はご無用です。さすが品質のユニクロ、かかと部分に滑り止めがついていて、動いても脱げにくい仕様です。数年前まではメンズのベリーショートソックスは少数のブランドしか展開しておらず、また値段も1000~2000円と高いものばかりでした。しかし、ユニクロは356円(税込)と超格安でこの品質を実現しています。今では私もこの手のソックスはユニクロでしか買わなくなりました。 ▼【やってはいけない】その③「色落ちデニムに合わせる」  スニーカーのコーディネートでやりがちな色落ちデニムとの合わせですが、これ、非常にハードルの高い組み合わせだと思ってください。日本人男性の多くは、アメカジの影響で「スニーカーには色落ちデニムでしょ!」という既成概念が根強く、カジュアルなスニーカーにカジュアルな色落ちデニムを合わせてしまいます。その結果、「近所のお兄ちゃん」風な着こなしになり、野暮ったい人が量産されるのです。
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近所のお兄ちゃん?

 スニーカーがカジュアルなぶん、合わせるパンツは少しでも大人っぽいものがオススメです。例えば短パンを選ぶにしても、黒でシンプルなものがいいでしょう。 夏の行楽で「やってはいけない」スニーカースタイル6 デニムも色落ち加工のない大人っぽいものにしましょう。 夏の行楽で「やってはいけない」スニーカースタイル7 ファッションは「全体」のバランスが重要です。個別のアイテムがいくらおしゃれであっても、「全体」でどう見えるかは別の話だと思ってください。カジュアルなスニーカーにカジュアルな色落ちデニムではなく、カジュアルなスニーカーだからこそ、ほかのアイテムは大人びたシンプルなものを選ぶことが肝心なのです。このあたりの「ドレスとカジュアルのバランス」については、私の新刊『最速でおしゃれに見せる方法』(予約中)でも詳しく語っていますので興味のある方はぜひご一読ください。 〈文/MB〉
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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