最速で「中年男性をおしゃれに見せる」魔法のアイテムとは?【プロが断言】
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第94回目をよろしくお願いします。
最近ユニクロで「ジョガーパンツ」をよく見ますね。裾が絞ってあるスポーツウェアのような「ジョガーパンツ」は、老若男女幅広く受け入れられている今一番ホットなおしゃれアイテムです。今日はそんな知らなきゃソンする「ジョガーパンツ」の話です。
▼ユニクロはジョガー祭り!
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1206261
●UNIQLO ジョガーパンツ(デニム・スキニーフィット・レングス76cm)2990円(+税)
今ユニクロに行くとパンツコーナーは「ジョガーパンツ」だらけ。デニム素材にスラックス素材にチノ素材と……果てしなくバリエーションを増やし続けています。女子の特大ヒットアイテム「ガウチョパンツ」に対してメンズは「ジョガーパンツ」が大ヒット、今の売り上げを牽引するキラーアイテムなのでしょう。
なぜここまで「ジョガーパンツ」が人気なのか? それはジョガーパンツの特徴である「裾」に秘密があります。パンツの印象は裾で決まります。「シルエットが太いor細い」とアパレルスタッフは表現しますが、それらの印象は実は「裾」の比重がとても大きいのです。例えば「スキニー」「テーパード」「ブーツカット」「ストレート」これらのシルエット名は膝から裾にかけてのラインで決定されます。ウエストまわりやモモまわりが同じ採寸であっても膝から裾にかけてのラインで「シルエットの名前」が変わります。つまり、「裾」がアイテムの印象を決定づけます。視線が止まる「先端」部分は「全体」の印象も決めてしまうのです。
つまりこの「裾」がキュッと細ければ「スッキリきれい、細み」の印象となり、「裾」がダボダボしていればどんなにウエストやモモまわりが細みでも「野暮ったい、太み」といった印象になるのです。
ジョガーパンツはまさにこの「裾の印象」をおさえたアイディア商品。ウエストまわりやモモまわりは驚くほど楽チンな着心地なのに、はいてみるとなぜだか「あれ? カッコイイじゃん」となる。裾がキュッと細く仕上がっているので、サマになりやすいんですね。
「あんなジャージみたいなズボンはけるか!」とモノの第一印象だけで決めている人が案外多いと思いますが、試着すると価値観が変わります。論理的にシルエットを解釈すると、お腹が出て細みのパンツがはけない中年男性を「もっともオシャレに見せる」のはジョガーパンツであると断言します。
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ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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