違法カジノに井川氏をハメた手口公開
―[国内裏カジノに狙われた有名人]―
◆つくられた“VIPルーム”蟻地獄に嵌った御曹司
大王製紙の前会長、井川意高容疑者(47)の巨額借入金事件が世間を賑わせている。連結子会社から100億円超の資金を借り入れていた問題で、世間の耳目を集めたのが、このカネの使い途だ。
井川容疑者本人も認めているとおり、そのほぼ全額は海外のカジノクラブや国内の闇カジノでのバカラ賭博での負債であったという。しかし普通にカジノで遊んだくらいで、100億円もの巨額なカネが泡と消えるものか、という疑問が持ち上がる。
「2年半前、歌舞伎町の闇カジノで頻繁にイカサマが行われていた。そこに客をハメるためのサクラ役として行ったことがあるんだけど、ターゲットとして紹介されたのが、今にして思えば井川だったね」
こう話すのは、かつて闇カジノのディーラーをしていたAだ。
「裏カジノには大抵、警察に目をつけられて店を閉めなくちゃならなくなった場合の仮営業用に“手配箱”と呼ばれる場所がある。そこを“VIPルーム”と偽って井川を連れていった。俺はそこでバンカー(胴元)がカードをめくるときにカードをすり替える“マジシャン”という役をやっていたけど、ディーラーなど、店側の人間は全てグルだった。“お引き”といい、カモ(井川)を店まで連れてきた男、さらには居合わせた他の客もみんなグルという場所だった」
彼らはこういう場所を「殺し箱」と言い、井川前会長のような金持ち1人だけにターゲットを絞り、イカサマをすることを「一本釣り」と呼ぶという。
「大抵金持ちは『ここはVIP専用だから人目につかず楽しめますよ』と吹き込むと安心する。一般客を入れず、身なりのいいサクラも仕込んでおくから、簡単に“一本釣り”されていくね」(A)
井川前会長のケースはそうした例の典型だったとAは笑う。
「毎回サクラにはさまざまな手を使って井川の共通の知人か、名前を知っていそうな業界人などを仕込んでいた。俺はその場にいなかったが、国民的アイドルグループのオーナーであるSとか、加護亜依の彼氏の安藤とかも絡んでいたと聞く。Sはもともと自分でもハウス(闇カジノ)を経営していた人間だから合点はいくよね。ここはレートも高くて“スカイ”(青天井)だった。俺がいたときは井川は2500万~3000万円くらいは負けていたんじゃないかな……」
※【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/94369
元裏カジノ経営者のBが盛り場での接待漬けの様子を語る
写真/産経新聞社
―[国内裏カジノに狙われた有名人]―
【関連キーワードから記事を探す】
本当にあった「キメセクアテンド」の衝撃の内容とは?SNSで史上最大にシャブ&大麻が蔓延中
「なんだか新婚旅行みたいだね」――46歳のバツイチおじさんは象の背中の上で彼女に微笑みかけた〈第17話〉
給付金の不正受給、転売ヤーetc. コロナで一儲けする新型“アングラビジネス”
名古屋のアングラ地帯で起こった驚愕事案。殺人、薬物、老人の性…
テレビ業界で“一発アウト”になった人たち。不倫が発覚も「上司は無事で、私は刺された」
ギャンブル運はこう上げろ。1.5億円宝くじ当せん者&勝率9割ギャンブラーが実践する開運術
「日本はギャンブル依存症が突出して多い」「それはパチンコ・パチスロの普及ゆえ」という言説が間違っている理由
ギャンブルで3億円稼いだ芸人・じゃいが教える「勝てるメンタルの育て方」
「現金500万円以上が消えた…」働き者だった店主を“酒と博打の沼”に引きずり込んだ手口が怖すぎた
競馬で9370万円的中の芸人が説く「勝ちたいのなら絶対にやるべき2つのこと」