更新日:2017年03月14日 19:05
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金正男氏にインタビューした記者が思いを語る「SPA!を読んで『面白い』と話していた姿が忘れられない」

金正男氏の右手前には五味記者(手前)が手渡したSPA!が。「本人が読みたいというので、バックナンバーを取り寄せて持って行ったのです」(五味氏)写真提供:東京新聞

 北朝鮮の故・金正日総書記の長男である金正男氏がマレーシアの空港で女二人組によって殺害されたと報じられた。  金正恩第一書記の異母兄で一時は幹部候補と目されていたが、2001年日本に密入国し拘束されたのを機に後継者コースから外れ、各国を放浪していたとされていた。  時には北朝鮮の体制に批判的な発言も行い、自由奔放な暮らしを謳歌していたように見えた正男氏。2011年に金総書記が死去し、2013年に叔父の張成沢氏が処刑され後ろ盾を失ってからは自らの末路をある程度予見していたかもしれないが、ついにそれが現実と化してしまった形だ。  一方、彼の知性的な振る舞いと数カ国語に堪能な語学力、ユーモアセンスと独特のファッションは日本では人気の的となっていた。週刊SPA!も2009年7月14日号で「[金正男]日本国内で人気爆発の秘密」という特集を行い、「正男ファン」の一般・著名人の声のほか、ドン小西氏によるファッションチェックなど様々な角度でその求心力の秘密を徹底分析した。  金正男氏との個人的なメールのやり取りのほか、独占インタビューも収録した『父・金正日と私 金正男独占告白』の著者、五味洋治記者(東京新聞編集委員)も、特集の掲載された本誌を本人に手渡している。 「殺害のニュースには、大変ショックを受けています。彼は私が本を書いた2011年以降、政治的発言を控え、表にも出てきませんでした。それがなぜこんなことになったのか理解できません」(五味氏)  五味氏は、インタビュー当時の様子を次のように話す。
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SPA!を嬉しそうに読んでいた金正男氏
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父・金正日と私 金正男独占告白

日本への不法侵入事件の顛末、正恩との対立、彼を保護している中国、北朝鮮のあるべき姿について率直に語る。

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