更新日:2020年08月16日 22:10
お金

小6で高級腕時計「ブルガリブルガリ」を買ってもらい故障で15年放置。今修理したらいくら?

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。普段、腕時計を「買って⇒楽しんで⇒買った値段よりも高く売る」ということを目指している私ですが、実は“高く売る”を目指していない腕時計も所有しています。  それが「ブルガリブルガリ」なのですが、この時計こそ、私と高級腕時計との出会いの原点であります。

斉藤由貴生

高級腕時計に興味を持ったのはブルガリの飛行機に乗ったから

 私がこの腕時計を入手したのは、保証書の日付によると1998年6月。その際、私は小学6年生でした。なぜ、そんな高価な腕時計を手に入れられたかというと、母に買ってもらったからです。  買ってもらったきっかけは、当時、政府に招かれてイタリアへ行った際に乗った飛行機が、新製品「アルミニウム」の宣伝として時計を機体にあしらい、アルミの銀色を全面塗装したアリタリア航空の機体だったためです。機内の上部には、ブルガリの上品な広告が張り巡らされていたのですが、機体前方に座っていた私の目には、機内にいる間中、その広告がよく見えたのです。そして、気づけば私はブルガリに興味を持っていました。
ブルガリ仕様の飛行機

イタリアへ行った際、乗ったブルガリ仕様の飛行機。1998年6月にソニーのデジタルマビカで撮影

 そのときは、ブルガリの腕時計が高いとも知らず、また買ってもらえるとも思っていなかったのですが、なぜか話の流れで買ってもらえることになりました(笑)。実は、母自身も中学生のときに(私から見て)祖父からロレックスをもらっていたため、それを真似したとのこと。  しかし、当時アルミニウムは発売されたばかりで、どの地域でも売り切れ状態。ローマ本店にも行きましたが、そこでも在庫はなかったのです。  そして、ミラノのブルガリへ行った際、なぜか私は「アルミニウム」でなくてもいいと母に言いました。すでに店を出たのですが、引き返し再度入店。店員さんにオススメの腕時計を見せてもらうと、「ブルガリブルガリ」のGMTモデルを勧められたのです。  しかし、もっとシンプルなほうがいいということになり、母の勧めもあり、クォーツの3針モデルを選択。これを買ってもらったとき、私は「高いもの」というオーラに圧倒された記憶が今でも鮮明に残っています。  そんな「ブルガリブルガリ」ですが、買ってもらってから5年ぐらいがたったころには、完全に電池が止まった状態になってました。  当時、すでにいろいろな腕時計を持っていた私は、電池が止まった「ブルガリブルガリ」のメンテナンス代をケチって放置。「いつか復活させればいい」と思いながいら、結局15年ぐらい放置してしまったのです。
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今さら修理しようと思った理由
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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