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ロンブー淳、前澤友作…「有名人を騙った怪しい広告」が“削除されにくい”ワケ

最近SNS上で、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんや前澤友作さんといった有名人を騙り、投資を募る詐欺広告やアカウント、投稿が相次ぐようになりました。 しかし、これらの問題に対するプラットフォーム側の対応は積極的でないようにみえます。淳さんが注意喚起したり、前澤さんはMeta社に対し内容証明を送付するなど、名前や画像を勝手に使われた本人が自ら行動を起こさざるを得ない状況に陥っています。 なぜこのような事態が起こっているのでしょうか? 今回は、SNSリスクコンサルタントの筆者・井ノ口樹(いのくちたつき)が、「有名人を騙る詐欺広告や投稿がSNSに溢れる理由」を考察します。
怪しい広告

画像はXより

怪しい広告で使われる画像の「解像度が低い」理由

ネットやSNS上ではびこる詐欺の手法には非常に多くのパターンが存在しますが、完全無料と謳ったセミナーやコーチング名目で集客し出資を迫る投資詐欺自体はかなり以前から存在していました。 SNSのアカウント上で美女が贅沢な暮らしをひけらかし、一見意識が高そうな論理を繰り広げターゲットの自尊心をくすぐるパターン。そして、大金が振り込まれたとされる銀行口座の残高の画像、大きな利益を得たとされる取引履歴やチャート表、コーチング相手とされる人物とのDMのやり取りのスクショを載せることでユーザーの目をくらませるようなアカウントや投稿を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。 当然ながら全て捏造された画像であり、アカウントの主の美女もネットから無断で拾ってきたものや、それらをさらに加工したもの。最近であればAIにより生成されたこの世に存在しない人物だったりします。 これらのアカウント内で投稿された画像は不自然に解像度が低く画質が悪かったりしますが、これは拾ってきた画像をそのまま使用すると画像検索された時にすぐにバレてしまうから。わざわざ一部分を切り取りトリミングしてから投稿しているのです。

有名人の「もっともらしいストーリー」をでっちあげる

これまではそういったアカウントや投稿が詐欺の典型的パターンであり、特徴的な法則があるため比較的容易に見抜くことができましたが、最近では新手の手法として、ロンブー淳さんや前澤さんだけでなく、堀江貴文さんや成田悠輔さんといった「成功者のイメージがある有名人」を無断で使用し宣伝に用いるケースが急増しました。 画像だけではなく本人たちにまつわるもっともらしいストーリーを堂々とでっち上げ、ウソの中に巧みに織り交ぜることで信憑性が増すように創られた投稿に騙されてしまう方もいるようです。
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特定にいたる可能性は「低い」
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在京テレビ局関連会社、一般企業広報、人材教育コンサル会社を経てネットコンテンツ管理業務に従事。これまで数多くの問題投稿に向き合ってきた経験とメディアやコンサル業界で培った見識を活かし、ネットリテラシー向上を目的とした講演や評論活動を行う。一般社会人や中高生、教育関係者、芸能関係者等に特化した独自の研修プログラムを提供している。温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、アンガーマネジメントファシリテーター、国内A級ライセンス資格を所有。
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