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スマホ没収、夜の行進40km…“地獄の社員研修”がハードすぎる。「時代錯誤」の声に担当者は

理不尽な上司やわがままな部下、さらには居丈高な取引先との軋轢から、誰しもメンタルをやられてしまうことはある。ストレスフルな時代と言われている今、強メンタルを手に入れるにはどうすればいいのか? 打たれ強く生きるためのノウハウを学ぶ。今回は、心と体を鍛え上げるハードな社員研修を取り上げる。

大手企業も採用。令和でも必要とされているハードな社員研修

[強メンタル]を育てる方法心と体を鍛え上げるハードな社員研修は令和でも必要とされている。食品大手の日清食品ホールディングスでは、コロナ前までは頻繁に「無人島サバイバル研修」を実施。文明社会から隔絶された自然の中で生活することで自活力を磨き将来の「骨太の管理職」を育成するという。 また、ゲームソフト制作大手のバンダイナムコエンターテインメントでも、新入社員向けに「MANZAI研修」を行い、大勢の厳しい視線が集まるなかオリジナル漫才を披露させ、自分の殻を打ち破る経験を積ませている。

“地獄の訓練”として名高い管理者養成学校

そんななか、多くの企業がこぞって社員を送り込む「社員研修」がある。企業の幹部候補生を育成する“地獄の訓練”として名高い管理者養成学校だ。
[強メンタル]を育てる方法

管理者養成学校。静岡県富士宮市にある管理者養成のための学校。富士宮駅で下車し、バスまたはタクシーでの移動になる。世間と隔離されて、13日間みっちり訓練する

「基本的には13日間、富士山の麓の合宿所で、早朝から夜まで分単位でカリキュラムを実施。スマホを預け、テレビもラジオもネット環境もない施設で、社会生活から切り離され、研修に100%没頭できる環境となっています」 そう話すのは社員教育所の広報担当者。これまでに延べ30万人が受講したという特別プログラムは、ブートキャンプの要素も盛り込まれているという。
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人前で歌う、ひと晩で40km行進。社会と断絶して自分を多い込む
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