先日、久々にハシゴ酒を楽しもうと飲み屋街に出かけたところ、めっきりお酒に弱くなり2軒目で爆睡していたスパムです。新型コロナの影響で飲み屋街に並ぶお店も様変わりしている。特に演出を凝らしたステージショーでお客を魅了していた大型のショークラブが苦境に立たされ、撤退する店も少なくないらしい。
しかし、そんな逆境でも中野の飲み屋街にショーラウンジがオープンしたとの情報を入手。ハシゴ酒のリベンジも兼ねて、早速現場に行ってみた。
中野という街らしからぬ“ガチ”のショータイム
今回訪れたのは、JR中野駅北口から徒歩5分ほどにあるショーラウンジ「雅王-GAOO-」だ。ライオンの顔のオブジェが目印のこちらのお店。ドアを開けると、小規模の店内だが、ミラーボールや照明機材、ステージには花道までついている。
そこへ「いらっしゃいませ」と、ド派手なヒョウ柄の服で登場したのは、MARIEママ。中野の飲み屋街は角打ちからスナックまで多様な業態が集まるエリアだが、実はショーラウンジはここが唯一の店だとか。MARIE「以前は一軒だけショーラウンジがあったんですが、コロナ禍でつぶれてしまって。私自身、中野で飲んでいて、すごく活気のある街だと感じたし、中野ののんべえはエンターテインメントを求めてるんじゃないかなって」
焼酎のお茶割りを飲みながら、耳を傾けるスパム。ステージショーの内容も、中野という街に合うように構成しているという。
MARIE「がっつりショーを見るというより、お酒を飲みながらサクッと見たい方が多くて。だからショー以外の時間は、ダンサーも席についてお客さんと一緒に飲んで、ショータイムが近づいたらステージに向かうんですよ」まさに中野らしい気どらない空間。演目はポールダンスとショーに分かれて20分ほど。ショータイムが近づくと、団体客でテーブル席が埋まってきた。
ガチのダンサーたちが酔客をさらに酔わせる!
そしてステージの幕が開くと、まずポールダンスからスタート! ランジェリー姿のポールダンサーが繰り出すポールトリックの迫力に一気に引き込まれる。続くステージショーでは、華やかな衣装に着替えたダンサー5人が登場した。もちろん踊りのレベルや豪華絢爛な衣装も圧巻だが、音響や照明による演出まで、ショーに関わるすべてのクオリティが高い。 「実はこの店舗規模では考えられないくらい設備にお金をかけている」とは、店長談。ショーを見ていると確かにここが中野の飲み屋街ということを忘れてしまいそう。ちなみに2階にある系列店から出前を取って、フードを片手にショーを楽しむことも可能だ。MARIE「中野はハシゴ酒をしている最中にお客さん同士が意気投合することも多いから、『最初は2人で飲んでいたけど、たまたま横で飲んでた人たちと仲良くなって一緒に来たよ』と、団体さんで来る方もいますね。RPGゲームみたいに、どんどん仲間が増えていくみたいで(笑)」
まるでハシゴ酒の終着点のような店である。店を出れば、赤提灯が並ぶ街並みがまばゆいばかり。久しぶりにコロナ前の気分に浸ったスパムでした。
【雅王-GAOO-】
住:東京都中野区中野5-50-9 1F
営:19時~翌1時
休:木曜
電:03-5942-7739
料:チャージ料5000円/時間無制限(1ドリンク付き)
ショータイムは、20時~/22時半~。
出演ダンサーの確認は、インスタグラム(@gaoonakano)まで
撮影/菊竹 規
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スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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