俺の夜
気がつけば300回……まさかここまでの長寿企画になるとは、担当している我々編集者の誰一人として想像していなかったことである。今回は300回を記念して、屋形船にコンパニオンを呼んで、思い出話に花を咲かせてみた。
スギナミ(以下スギ):300回も続くと夜の業界から“認知”されて「俺の夜で取り上げてくださいよ~」とか言われると、嬉しいような恥ずかしいような。
テポドン(以下テポ):そうだよ。苫米地なんか、いまだに歌舞伎町のセクキャバの店先に顔出ししてるページ貼られてるもんな。
スパム(以下スパ):それ、この前見つけて「やべ! オレもこうやって使われるかも……」って、ちょっと背筋伸びましたね。
テキサス(以下テキ):電車とかで、SPA!読んでんなぁ……!ってなるときあるよね。
思い出の熱い一夜を語り尽くす!300回を記念して屋形船で乱痴気騒ぎ
苫:あるある。この前、メシ食ってたら隣で読み始めて、急いで帽子被ったもん。
テポ:300回もやってると、たまにあるじゃない、あの店また行ってみよっかなぁ~とか思って行くと、跡形もなくなくなってたりして妙に哀しくなったりさ。
一同:あるある。
スパ:あと、今回はこの店で!ってアポ入れたら「あれ? SPA!さんの取材明日ありますよ」って、もろにネタ被りしたり。
スギ:そうそう、それがあるから絶対に被らないとこを探していった結果、奄美大島行って最終的にタイに辿り着いたんだよね、オレ。
テポ:そら行きすぎよ(笑)。オレ、ひと頃取材した店が軒並み潰れるか摘発されるかしたことがあって、毎週胸が痛い時期があった。
苫:あとさ、取材拒否ってけっこうあるね。「取材ですか? いやぁ~嬉しいけど、載ったらおまわりさん来ちゃうから」って断られたことあって、どんな店だよって。
テポ:その店、オレもアポ入れて断られたわ(笑)。
スパ:ところで皆さんって、どんな基準で店選びしてますか? やっぱ女のレベルですか?苫:夢……かな。
スギ:うん。わかる。夢だよね。
テキ:結局のところさ、キャバクラとかってそのとき気持ちがよければいいじゃない。ネエちゃんにヨイショされて持ち上げられて、外出たときにあ~イイ夢見たなって思えるのが大事じゃないかな。
テポ:オレたちもオッサンだからさ、普通にしててモテるわけないんだよ。カネ払ってイイ思いできるなら、それでいいじゃない。家に帰りゃ嫁からゴミクズみたいな扱いされてさ……チクショウ!
スパ:まぁまぁまぁ。でも、確かに美人にこしたことはないですけど、気持ちよくさせるツボを心得た女のいる店ってイイ店ですよね。
テポ:じゃあ、お前はブスと飲めばいいじゃねぇか。オレなんかデブ専スナックでデブに恫喝されながら山盛りのカレー奢らされて、とんでもない金額請求されたんだぞ!
一同:(爆笑)
テキ:実はオレ、今回で俺の夜から卒業なんだ。だから、これからは暇なときに取材に誘ってよ。
苫:じゃあ代わりに原稿書けよ!
スギ:タダ酒は許さんぞ!
スパ:卒業記念で奢り酒なんて、侠気全開ですね。
テキ:んなわけねぇだろ!
こうして300回記念の夜は更けていった。
⇒【後編】に続く https://nikkan-spa.jp/971017
【さくらツーリスト】東京都調布市布田1-21-3 3F
電:0120-18-0592
営:9:30~18:30
休:日・祝
屋形船以外にも、全国各地の温泉コンパニオンや国内外の各種旅行プランを手配してくれる頼もしい旅行代理店。詳しくはホームページまで
撮影/赤松祥太
300回を振り返る俺の「思い出の一夜」
【安キャバラリー テキサス】
時間や労力よりも、低予算で女と飲むという企画。忘れかけていた昔を思い出させてくれた企画。なんかすごい達成感があった
【和風SMバー テポドン】
たまには縛られてみっか~。なんて軽い気持ちで行くも、予想以上に痛くて、変態やってくのも大変だなぁとしみじみ感じた夜だった
【温泉ピンクコンパニオン 苫米地】
男のロマン、ピンクコンパニオンを求めて熱海へ。カメラマンがオーナーに気に入られて、その後、広告写真を撮影することに
【高級イチャキャバ スギナミ】
こんな店なら年イチで遊びに行きたい……と思わず唸った六本木のイチャキャバ。ギャル質&サービスはイチャキャバ界のエベレスト
【エンタメキャバレー スパム】
Vシネに出てくるような古き良きニッポンのキャバレーって感じがよかったですね。近くにあったら毎週通いたいと思った
撮影/赤松祥太
地方出張の際は「その土地のグルメと女は味わえ」というのが小誌編集部の規則。それを実行すべく岩手出張の折、デリヘルを呼んだら「ワタシ、ニホンジンね」という宇都宮から出稼ぎ中の台湾人女性を抱くハメになったテキサスです。土地の女を抱くのは、なかなかに難しい……。
逆に、東京では上京してきた地方出身者で溢れ返り、キャバクラで各地の女性を堪能することができる。地元の名産品トークに花を咲かせながら、上京して日の浅い、ほろ酔い女が時折出す方言にグッとくるものだ。
そんななか、六本木交差点から徒歩3分のところに方言に特化したラウンジが9月1日にオープン。「方言女子~JOKYO-GIRLS~」と銘打った店名どおり、上京したての女のコも多数在籍しているという。プロデュースしたのは、恋愛小説『DeepLove』の著者でもあるYoshi氏だ。彼いわく方言を用いることで、嬉しい効果も期待できるのだとか。
「方言で話をするには、タメ口になる必要がある。敬語を使わないので、最初から距離感の近い会話を楽しめます」
すでに方言女子が40人以上在籍。全国各地の女を味わうべく、早速行ってみた。
方言カラオケで大盛り上がり
同店に入ると、入り口で女のコがお出迎え。「ようきんしゃったね(京都弁)」「よぐきだな」(秋田弁)など、各々の言葉で迎え入れてくれるのだ。この日テキサスを接客してくれたのは、秋田県出身の双葉さん(24歳)と、この春に上京してきたばかりという京都府出身の百合さん(18歳)。そして同じく上京1年目で、熊本県出身の花蓮さん(19歳)だ。 名前はテキサスだが宮城県出身のため、東北訛りの秋田女子・双葉さんと意気投合。「そうそう」という相槌が、テキサスも自然と方言の「んだんだ」に。慣れ親しんだ言葉を気兼ねなく発することができるのは心地いい。だが、方言でグッとくるのは聞き慣れない地域の言葉。同店ではレディースドリンク(1杯1000円~)を頼むと、特別なセリフを言ってくれるサービスがあるということで、早速注文し、熊本弁と京都弁を発してもらった。
「うちのこと好いとぅとぉ?(私のこと好き?)」(花連さん)「お仕事、きばりやすぅ♪(お仕事、頑張ってね)」(百合さん)
オープンしたてだからか、少し恥ずかしそうに話す女性の仕草がたまらない。さらに完備されたカラオケ(別途1000円)で、女のコが持ち歌を方言で歌ってくれる。秋田県出身の双葉さんが、沖縄県を代表する名曲「島人の宝」を「おい(僕)が生まれだぁ~♪」と熱唱。シュールな光景ながら、大盛り上がりとなった。女性との距離感を縮めてくれる力が方言にはある。そんな方言女子に「ハマりそうな」夜だった。
【方言女子~JOKYO-GIRLS~】
東京都港区六本木7-14-1 宝祥六本木ソシアルビル7F
電:03-6432-9545
営:19時~ラスト
休:日曜 60分6000円~
方言女子が40人以上在籍。方言カラオケは別途1000円。
http://hougenjoshi.tokyo/