第五十四夜【後編】

【担当記者:テキサス】

 さて、赤坂へ向けて一行を乗せたバスの車内では「何だか修学旅行みたいで、楽しいですね!」なんて会話で盛り上がる。確かに、バスの揺れでキャバ嬢の肌が触れるたび、気になる女のコと隣の席に座っただけで勃起した、淡い修学旅行を思い出す。しかし、このバスが向かう先は、東京タワーや国会議事堂ではなく、”夜の観光地”。もはや隣の席に座るどころか、肌が触れた程度では勃起もしないアラサー男のこれが、”大人の修学旅行”というわけか。

 そうこうしているうちに、一軒目のお店に到着。バスで一緒だったキャバ嬢とともに店内に入り、ここで50分飲み放題セットのキャバクラを満喫。もしバスキャバ乗車組の中で気に入ったコがいれば、指名を入れることもできる。その指名料はツアー代に含まれているため、追加料金などは一切かからない。

 そして、50分が経過すると、バスガイドが「そろそろ次の目的地へ」と迎えに来た。ホロ酔い気分でバスに戻ると、今度は2軒目の六本木「ピアニシモ」のキャバ嬢たちがスタンバイ。またもや、移動型キャバクラを味わった後、到着したお店でゆっくり酒を飲む。こんな調子で、3軒目の渋谷「シーサイド」もハシゴし、キャバクラ三昧の4時間半は、あっという間に過ぎてしまったのである。

 ちなみに、バスキャバは「おウチに帰るまでが遠足」のルールはなく、気に入ったキャバ嬢がいれば、たとえ2軒目でも「途中下車」はOK! 好きな店で延長し、ツアーから離脱することもできる。

 また、バスは出発地である東京駅まで戻るのだが、渋谷での現地解散や、希望があれば2軒目の六本木までバスで送ってくれるとか。

 そんな”バス☆キャバ”の気になる料金は、3万9000円。たまには、気分転換に贅沢なキャバクラツアーなんてのもいいかもしれない。

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バスをボックスシートの座席に改装。車内での密着感が楽しめるのも
“バス☆キャバ”ならでは

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バス☆キャバ
提携しているキャバクラのうち、3店舗をハシゴ。完全予約制で6名以上の予約が
集まり次第、毎週月~木曜日に運行。料金は約4時間半の飲み放題で3万9000円
(税・サ込)。TEL:03-6803-2172

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撮影/西田 航

テキサス 「女のコとの会話は最高の前戯」がモットー。趣味は年間50回ほど行くキャバクラとFX
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