韓国で禁止となった【聴く麻薬】を試す!
脱法ドラッグが社会問題化する現在、薬物を使わず、かつ手軽に「気持ちよくなる方法」を試した
◆韓国で取り締まられた「聴く麻薬」は、確かにおかしな気分になります!!
’09年頃に韓国に上陸するや、青少年を中心に大ブームとなった「i-doser」。あまりの流行ぶりに、韓国政府はファイルの削除や「聴くドラッグ」など関連するキーワードの検索禁止など、徹底した取り締まりを実施。安全性が確認されるまでネットで流通できないようにした。
その効果を探るべく、記者のO、編集のYに加え、元ジャンキーX氏の協力のもと、各自で“人体実験”を行ってみた。
いまだ存在すらメジャーではない日本では、多くの音源が普通にネット上で入手できる。iPhoneアプリになっているばかりか、何とアマゾンにはMP3音源のランキングまで。価格は一曲150円が相場。韓国での大騒ぎを聞いていただけに、これだけ簡単に手に入るとちょっと拍子抜けだ。
まずはランキング1位の「Hand Of God」という音源を聴いてみる。デジタルドラッグに関する掲示板などでも、オススメとして挙げられているものだ。
ちなみにi-doserには推奨の聴き方がある。それは「部屋を暗くし、アイマスクをしてリラックスした体勢で、ヘッドフォンで聴くべし」というもの。記者もこのやり方で試してみた。
音源自体は一定のリズムで流れる重低音の上で、ノイズ混じりのさまざまなリズムや音楽が聴こえてくる。しかし、曲が後半に差し掛かると、「キュイ~ン」という高音が流れ始め、頭が何だかボーッとし始めた。15分の音源が終了し、ヘッドフォンを外すと、かなりの頭痛がする。確かに“おかしな状態”になることは間違いない。だが、このときはまだトリップ感には至らなかった。
一方、「Gate of hades」という音源を聴いた編集のYはかなりキマったようだ。「ヤベーよ! ザーッというノイズが流れた途端、体が動かなくなった。で、後半、ブチブチって音から一気に高音になるところで怖くなって『あああ!』って叫んじゃったよ。その後しばらく、感覚が妙に敏感になったね!」と興奮気味に話すY。ならばと記者も同音源にトライ! すると後半で全身に鳥肌が……。これってトリップ?
⇒「ノイズ音源で妙な気分になる理由」に続く https://nikkan-spa.jp/293363
【i-doserとは?】
「脳波を調整する周波数の音を繰り返し聴くとドラッグを服用するような気分になれる」といった謳い文句で、’07 年頃にネット上に登場。それが’09年頃から、欧米の若者が利用するコミュニティサイトやSNSを中心に爆発的に流行。YouTubeなどの動画サイトには、ハイになった若者たちの映像が多数公開されている。中毒者が続出し、アメリカの一部の高校でも校内のiPod使用禁止などが実施された。
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