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漫画家・清野とおるが伊勢参りする理由「どうか面白いことが起きませんように」

清野とおる

清野とおる先生近影(ただし、顔出しNG)

 週刊SPA!連載『平山夢明のどうかと思うがゾゾ怖い』のイラストでおなじみ、マンガ家の清野とおる氏は今、ホッとしているという。というのも「ケータイまんが王国」という携帯サイトで連載していた『東京都北区赤羽』が終了。来年には別媒体で続編が再開するそうだが、「数年ぶりにちょっと休めるので、伊勢参りに行く」そうだが、なぜ伊勢なのか。 「僕は昔から結構頻繁におかしな人たちと遭遇するんですけど、とくにこの『東京都北区赤羽』を描き始めてからはすごくって。ちょっと疲れちゃったんですよ……」  東京北部のディープな街、赤羽。『東京都北区赤羽』は、謎の磁場を持ったこの街で、清野氏が他の街では遭遇しないような数々の奇妙な人たちに出会っていくノンフィクション作品だ。 「この作品が始まる前から知ってはいたんですが、赤羽の街で名物になっていた全身真っ赤な服を着たおじさんや、もう潰れちゃった居酒屋のアル中店主、それに不気味なカセットテープやポエムを売るホームレスのおばちゃんたちと交流を深めてきました。この間も商店街で、白い縦笛を不気味な音色を奏でている男性と遭遇したんですよ。話を聞いてみると、なんだかよくわからないんですけど『罰ゲーム』で、いろんな街をもう1年も笛を吹きながら流しているそうです」  そんなディープな人々を観察し続けていると、奇妙な事件に巻き込まれたりすることもしばしば。そこで、ようやく終わった連載の疲れを癒やすべく、清野氏は以前から興味のあった伊勢神宮へ旅に出ることにしたのだ。せっかくの旅なので、またマンガにしたりするのだろうか? 「いえいえいえ、もうね、『どうか面白いことが起きませんように』って祈っていますよ。こういう商売をしていると、ついついネタを探してしまったり、面白いことが起きそうな方向に行ってしまったりするんですけど、今回の旅の目的は『慰安』ですからね。僕がマンガにできるようなことが起きてしまうと困ってしまうんですよ」  来年の連載再開に向け、鋭気をやしなってほしいものだ。 <取材・文・撮影/日刊SPA!取材班> ★清野氏がイラストを担当する『平山夢明のどうかと思うが、ゾゾ怖い』の連載を紹介!

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清野とおる
東京都北区赤羽

赤羽に秘められた恐ろしいパワー!

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